72.蜜蜂と遠雷 連載からの加筆・修正 58
PONTOON 2015年4月号 No.199 P174-178
歓びの島(承前)
本 P420-425
これまでにない、音楽家としての歓び
が、全身から伝わってくる。
これまでにない、音楽家としての喜びが、全身か
ら伝わってくる。
一次審査の時も、二次審査の時も、その
実感はあった。
一次予選の時も、二次予選の時も、その実感はあ
った。
あの扇情的な演奏を耳にした時から。
あの煽情的な演奏を耳にした時から。
皆さんに、カザマ・ジンをお贈りする。
文字通り、彼は『ギフト』である。
恐らくは、天から我々への。
*前に空白行
推薦状の文章が、ホフマンの声で聞こえ
てくる。
*前後に空白行
三枝子は、「喜びの島」を聴きながら、
同時にホフマンの声を聴いていた。
*前に空白行
風間塵が爆発させているのは、音楽教育
ではない。彼じしんの才能が起爆剤となっ
て、他の才能を秘めた天才たちを弾けさせ
ているのだ。
風間塵が爆発させているのは、音楽教育ではない。
彼自身の才能が起爆剤となって、他の才能を秘めた
天才たちを弾けさせているのだ。
最後のフレーズ。
*前に空白行
コンクールの、第三次審査が終わった。
数週間に亘る、戦いは終わった。
コンクールの、第三次予選が終わった。
足かけ二週間に亘る、戦いは終わった。
亜夜の演奏も終わりました。
たくさん、ありましたね。塵と違って亜夜演奏の時は、多いのかな。
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