15.蜜蜂と遠雷 連載からの加筆・修正 02

スマホでみたら、見にくいですね。PCで打ち込んでます。
1行あたりの文字数が、連載と本で違ってます。
本で、場所を探しやすいように、本の部分は本の改行に合わせてます。
可能ならば、PCでみてください。

さて、 
02.星星峡 2009年6月号 No137 P30-37

 夜は、若い。外を人々が行き過ぎ、車が穆んだ赤い流線
形となって流れていく。

夜は、まだ若い。外を人々が行き過ぎ、車が穆ん
だ赤い流線形となって流れていく。

目の前に、その恥ずかしさの理由がある。
*連載では前後に空白行があったのが、無くなっている。

衝撃。混乱。差恥心。屈辱感。
*連載では前後に空白行があったのが、無くなっている。

正直、ショックだった。
*連載では前後に空白行があったのが、無くなっている。

 まさか、その自分が、かつて自分をけなした日本やヨー
ロッパの教授たちーーコントロールされていない、とか、
下品だ、とか、奔放過ぎる、などなど遠まわしな表現は山
ほどあったーーのように、まだデビュー前の山出しの若者
の音楽性を否定するようなことをしてしまうなんて。

 まさか、その自分が、かつて自分をけなした日本
やヨーロッパの教授たちーーコントロールされてい
ない、とか、下品だ、とか、奔放ぎる、などなど
遠まわしな表現は山ほどあったーーのように、まだデ
ビュー前の山出しの若者の音楽性を否定するような
ことをしてしまうなんて。

 あたし、頭が固くなり始めている?要は、トシ
取って、つまんないバアサンになろうとしてるのに
気が付いてなかったってこと?自分は決してそん
なふうにならないと思ってたのに、いつのまにかす
っかり「権威側」に行っちゃってたわけ?
*連載では前後に空白行があったのが、無くなっている。

なぜだろう。何があんなにあたしを苛立たせたの
か。
*連載では前後に空白行があったのが、無くなっている。

 オーディションなんて、君には必要ないだろう。
突然、どこかで聞いた声がふうっと三枝子の脳裡
に蘇った。穏やかで、どこかに笑みを含んでいて、
それでいて厳しい不思議な声。
*連載では前後に空白行があったのが、無くなっている。

 ホフマン先生の声だ。
*連載では前後に空白行があったのが、無くなっている。

 「ユウジ◎フォソ= ホフマンに五歳より師事」
*連載では前後に空白行があったのが、無くなっている。

 そのたった一行に。本当は、自分の経歴に書きこみたか
ったその短い一行に。
*連載では前後に空白行があったのが、無くなっている。

 もう一回聴いてみたくない?あれがまぐれだっ
たのかどうか、確かめたくない?
モスクワやニューヨークの連中に、あの子を聴か
せてみたくない?あいつらがどんな反応をするか
知りたくない?あいつらに塑窪を買わせるのは、
それはそれで楽そうだろう?
*連載では前後に空白行があったのが、無くなっている。

よっしゃ、合格者に連絡だ
*連載では前に空白行があったのが、無くなっている。

ひょっとして、あたしたちはとんでもないことをしてし
まったのだろうか。
*連載では前に空白行があったのが、無くなっている。

彼を本物の『ギフト』とするか、それとも『災
厄』にしてしまうのかは、皆さん、いや、我々にか
かっている。
*連載では前に空白行があったのが、無くなっている。

連載では10P, 本ではP28-38でした。
空白行を削除したのは、本のページを減らすためでしょうが、恩田先生抵抗なさらなかったのかなぁ。

昨日ひっかかってた、カザマ・ジンがいつまで日本にいたのかですか、今日のところで、5歳からホフマンに師事となりますと、小学校でも遅いんじゃない? ホフマンが日本にいた時期があった?

ここで悩みが、昨年、2019/10/04にスピンオフ短編小説集として「祝祭と予感」がでてるんです。僕はまだ未読。この短編集の最後に「伝説と予感」には、ホフマンと幼い塵と初めて出会った時のことが書いてあるようで。
幼いだから、5歳から師事というのはわかる。やはり、ホフマンは日本に来てた? うーーーん。やっぱ先に読んじゃう。
ということで、明日 03の記事がでなかったら、「祝祭と予感」を入手して読みふけってると思ってください。

FBの某所で、昨日の記事の案内をだしたのですが、意外や今のところ、2名からコメント、17名からいいねをいただいております。
調べる励みになっておりますが、スキはつかないのよね。まぁいいけど。

では、はたして明日はどうなるか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?