25.蜜蜂と遠雷 連載からの加筆・修正 11

さぁ、コンクールが始まりましたよ。
星星峡 2010年8月号 No.151 P14-21

 なんで1番!どうして1番なんか引いちゃったんだろ
う!
*前後に空白行

 だけど、どうして一番。あの時、ほんの少し指を動かし
て別の紙を取っていればーー
*前後に空白行

 レベル高騰だな。
*前後に空白行

 通常、一次審査は技術的に問題がある者を撥ねるのが目
的であるが、昨今、大きな問題がある者はそうそう見当た
らない。

 通常、一次予選は技術的に問題がある者を撥ねる
のが目的であるが、昨今、大きな問題がある者はそ
うそう見当たらない。

 ユウジ・フォン=ホフマン
*前後に空白行

 このあいだのお姉さんだ。
*前後に空白行

 あそこのピアノは、いいピアノだったなあ。
*前後に空白行

 さすが、音大。素晴らしい調律。滑らかな、心地よいタッ
チ。

 さすが、音大。素晴らしい調律。滑らかな、心地
いタッチ。

 少年は頭の中でピアノを弾いていた。とびきりのピアノ
でとびきりの音で。
*前に空白行

 ピアノ、欲しいなあ。
*前に空白行

 お父さん、今頃どのあたりにいるのかな。
*前後に空白行

 コンクールに入賞したら、ピアノ買ってくれるっていう
約束、覚えてるかなあ。
*前後に空白行

 少年の家にはピアノがなかった。
*前後に空白行

 本 P102-110

 審査と予選ですが、連載のなかにも予選と出てる方が多くて、なぜかここだけ審査となってました。


 



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