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人を亡くした時の言葉の選択

突然友を亡くした。年上でもあり、キャリアも上なので友と言うにはいささかおこがましいのだがお互い別々の会社に進み、今はプライベートで接する仲間であった。

その仲間が自ら命を絶ったと聞き、当時の同僚数名と連絡をとった。 誰もが口々に 残念です と言った。(文章でだけど)  僕はそのスマホの画面に映る ’残念です’という文字に違和感を覚えずにはいられなかった。

きわめて通常の、この場合に使う言葉なのかもしれないが誰もがこの言葉を使うことによって余計違和感を覚えたのかもしれない。しかし僕はこの連発された言葉が軽率な、軽い感じを受けたのだ。なんだかその人の人生のすべてを残念、という2文字で簡単にかだづけられたような気がしたのだ。

残念!?だからなんだよ!残念ってどういう意味だよ!と心の中で激高した。日本人なんだからもっと適切な落胆の意味を込めた、人として温かみのある言葉があるのではないか、その言葉はわからないのだけど自分ならこの言葉は使わないな、と思ったのだ。だって残念です。と言ったらもう文章終わりじゃん。残念だからどうなんだよ。悔やまれるとか信じたくないとかもっと具体的な言葉があるでしょうよ。その人とそこまで深くかかわっていないからありきたりな残念でなんとか惜別の気持ちを表現したつもりなのでしょうよ。

そういう適当な君たちの表現が 「残念」です!

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