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リーンキャンバスは個人事業主や複業したい方におススメ!その書き方とメリットは?

この記事は、これからサービスを作りたい、独立したい、複業したいと考えている方に向けて書いています。

特に、時間のない中で多くのことを考えないといけない方にとっては、できるだけムダを省き、効率よくサービスを進めていきたいですよね。

もちろん、サービスを立ちあげる上で何でも効率よく進めることはできないと思いますが、今やるべきことがハッキリするだけでも時間効率が全然違ってきます。

今回は、そんな時間のない方のためのリーンキャンバスというフレームワークを紹介します。

リーンキャンバスとは

リーンキャンバスは、これからサービスを立ちあげたり、複業を考えている方にとっては神器といってもいいフレームワークです。事業を立ち上げる上で必要な要素を1枚のシートの上に展開できるので、モヤモヤ、ごちゃごちゃしている頭の中を整理し、今、何をやるべきなのかを明確に表してくれるフレームワークです。

このフレームワークは、シリコンバレーの起業家であるアッシュ・マウリャ氏によって開発され、『Running Lean』という彼の著書のなかで紹介されました。多くのスタートアップが産まれては消えるシリコンバレーで起業の成功確率を上げるための方法論として有名です。

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リーンキャンバス活用のメリット

リーンキャンバスはサービスを運営していく上で必要な9つの要素を1枚のシート上にまとめたものです。
この全ての要素が最初からキッチリと決まっている人なんていないでしょう。多くの方が試行錯誤しながらサービスを作り上げていくと思うのですが、そんな時に、一枚のシートに必要なことが全て記載していると軌道修正が非常に簡単になります。

また、個人事業主や複業を考えている方は、やるべきことがたくさんあるけど、相談相手が身近にいないケースがほとんどです。頭の中がごちゃごちゃして、何から手をつけたらいいのかわからないという方も多いでしょう。
そんな時に、リーンキャンバスを見ることで次にやるべきことがわかりやすくアクションがしやすくなるというメリットもあるんです。

リーンキャンバスの内容

リーンキャンバスは9つの要素によって成り立っています。それぞれの要素について考えていく順番に沿って説明していきましょう

①課題と②顧客
最初に考えることは、顧客のどんな課題を解決するためのサービスなのかということです。
課題のエリアには、その顧客が抱える上位3つの課題を書き出してください。その際に、あなたのサービスがない時の代替品も書き出しておくと、その競合との比較をすることで、自社の立ち位置もハッキリとしてくるでしょう。
顧客のエリアには、できるだけ具体的に「お金を支払う」顧客像を書き出しましょう。その際に、「初期顧客(アーリーアダプター)」がどういう人になるのかも明確にしておくとよいでしょう。

③独自の価値提案(UVP)
ここが一番難しい部分ですが、あなたのサービスならではの価値提案です。競合サービスとの差別化できる理由は、独自の価値を書き出していく必要があります。
このエリアを考える時に、①②で書き出した顧客の課題をどのように解決できるのかを第一に考えないといけません。
顧客が望む成果をいつ、どのような形で手に入れることができるのかを考えて作っていくといいでしょう。

④解決策
ここでは、あなたが提供できる解決策を3つ書き出しましょう。独自の価値提案をあなたらしく落とし込んでみてください。競合とは違うポイントを打ち出していくことで安売りにならないサービスが提供できるでしょう。

⑤チャネル
あなたのサービスを伝えていく手段を書くエリアです。ブログやSNS、メールマガジンやリスティング広告などメッセージを伝える手段は様々です。
実は、この部分は顧客の購買ステージによって変えていかなければいけません。
サービスを検討中なのか情報収集程度なのか、実際にサービスを受けた経験のある顧客なのかでチャネルは変わってきます。
ただ、最初は新規顧客を獲得するためのチャネルを書いておけばいいでしょう。

⑥収益の流れ
収益を書くときには、必ず、収益を得るまでの流れを書いておくと、その後のアクションを取りやすくなります。
メインの商材にいたるまでの顧客行動にマッチした流れを書いておくと良いでしょう。

⑦コスト
サービスを運営していく上で、必要となる経費を書き出しましょう。原価、広告費、人件費など具体的な方が良いのですが、まずは、発生しうる経費を思いつくだけ書き出していきましょう。

⑧指標
最終目標を達成するための中間指標を書き出しましょう。ここも、できるだけ具体的な数値が良いのですが、最終目標があいまいだと中間目標もあいまいになってしまいます。
特に、個人事業主の場合、何となく月収100万円とか年収1000万という数値を追いかけがちです。そのような方は、月収99万ではいけないのか、年収998万ではいけないのかを真剣に見つめることから始めて、しっかりと最終目標を定めましょう。
今、必要な収入を目標と定めた時に、その中間指標をどこにおくべきなのかを明確にしていきましょう。

⑨優位性
最後に、あなたのサービスの優位性です。他では真似できないポイントを書いていく必要があるのですが、アプリやサービスの機能は他でも真似されがちなので、優位性が保てるとは言い切れません。
個人事業主や複業を考えている方であれば、あなた自身が優位性になるとベストですよね。世界で唯一の存在でもあるわけですから。あなたが持っているものから優位性を見つけ出していきましょう。

リーンキャンバスを運用する上でのポイント

このリーンキャンバスが優れていると感じたは、顧客視点から始まるということです。世の中には数えきれないほどのサービスがあり、似たようなサービスもたくさん存在します。
その中でサービスを世の中に出していくというのは、できるだけ絞った顧客をイメージして、その人の課題を深く掘り進めていく必要があります。

このリーンキャンバスも最初は仮説で作ってもいいでしょう。頭の中のモヤモヤや「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と考えて手が止まってしまっている方には、仮説でもいいので、まずは作ることをおススメします。

そして、リーンキャンバスの作成手順の通りに、9つの要素について順番に深掘りするために手を動かしていきましょう。

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