頑張れない人生

中学卒業とともにバーンアウトして、そのまま心が壊れたまま十数年。なにも頑張れない人生が続いている。

入社してから同期とともに頑張る友人、ともに泣いて支え合い、絆とキャリアを着々と築いていく様子を聞くと、心がざわつく。

そんな人生を送っていない自分は、価値のない人間だと。

怖いこと辛いこと不安なこと嫌なことは一切排除して生きてきた。少しでも心が悲鳴をあげればその場から逃げてきた。中学卒業からの私の心は、もうどんなことにも耐えられない心になっていたから。ガラスのハートには、ヒビが入りまくってたから。

だからバイトも就活も、うまくいかなかった。自分がうまく溶け込めて適性のある職場や職種がないように思えて、そしたら働くこともこわくなって、内定も蹴った。

逃げて避けて生きていたら、朝起きるのも辛くて長時間拘束されるのも辛い、ルーティンワークも飽きて嫌になって。働くことができない怠け者になった。

楽しいことしかしたくない。楽なことしかできない。


仲間とともに、理不尽や困難を乗り越えて成長していって、仕事に邁進する。そういうことができる自分だったらどんなによかったか。自立して生きるという最低限のことも達成できるし、人間としてもきっと成長していける。

そんな自分になれたら、きっと胸を張って生きていける。

でも、もうそんなことできないだろうなと思っている。

私の心はもう頑張れないし、耐えられない。理不尽とか不公平とか、意見と意見の間に挟まれて揉まれるとか、そういうことに耐えられない。一度壊れた心は元には戻らない。体の神経と同じ。心だって所詮は身体から成り立つもの。神経やっちゃったら、もう前の状態には戻らない。

だから私はこれから先もずっと、この心のまま生きていくしかない。


辛いこと怖いことしんどいこと不安なこと嫌なこと、それらを避けながら逃げながら、私は生きていくしかない。たとえ胸を張れる生き方じゃなくても、自分が納得のいかない生き方になっても、できないんだから仕方がない。一生影に隠れるような人生になっても、それを受け入れてるしかない。

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