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ジョハリの窓からこんにちわゲーム

 久々に会社で合宿を行った。夜も深まる時間になり、あるゲームを即興ではじめた。これから新しいメンバーを迎えるため、よりお互いのことを知ろうということで、考えたのは「普段は表にしない、自分の内面をさらけ出す」ゲーム。ドラッカー風エクササイズB面に近い。

 まず、自分の手札として、「普段はどちらかというと出さないようにしている、自分で認識している弱点、コンプレックス」を付箋に書き出す。自分が自分のことで何を気にしているか? そもそもあまり考える機会がないようであれば、この時点で自分自身に向き合う機会になる。

 このゲームは「いかに自己開示できたか」で勝負を決する。だから、できる限り内面を書き表したほうがよい。ただ、扱うのはデリケートなところなのでいきなり深いところを書くのははばかられる。最初は場の様子を見る感じになる。

 参加者の手札がそれぞれ揃ったところで、一斉に開示する。そして、一人ずつ自分が出した内面について語る。具体的なエピソードが伴うと相手に伝わりやすい。例えば、「ぼっち」を開示した場合は、自分がいかにぼっちかを示す具体的な話を語るわけだ。

 その後、お互いの内面について、質問したり、フィードバックをする。「ぼっちだと言うけども、その話からはそうとも言えないのではないかもしれないよ」といった具合に。

 開示している内容は自己認識なので、他者からは認識の否定ではなく「こちらからはこう見えている」というフィードバックを示し合うことになる(ここはゲームのルールとして最初に置いたほうが良い)。

 本人が開示した内容は、ジョハリの窓でいう「秘密の窓」。それを切欠に、本人は気づいていないが他者から分かっていること、つまり「盲点の窓」を他者フィードバックによって開いていくイメージ。

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 そうして、自己認識と他者からの認識をあわせこんでいくことで、自分自身の気づき及び、周囲との相互理解を深めていく。これはあくまでゲームなので、最後に「誰がもっとも内面をあらわしたか?」を投票で決めることにする。すると、次のラウンドで内面を開示する基準が、自ずと前回のMSP(最もさらけ出しプレイヤー)の内容と近しい、あるいはそれを越えるものになる。

 そうやって、少しずつ自己開示が進むというゲーム。もちろん、開示がストレスになるようでは、お互いの理解を深めるという趣旨から外れてしまうため、行きすぎないようにしたい。あくまで、本人を起点とした開示なので、本当にその場で言いたくないようなことは勿論言わなくて良い。くれぐれも強制しないように。

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