幼児の暗記力はすごい

2歳時の暗記力はすごい。
聞いたものをそのまま世界丸ごとインストール。
意味なんてわかっていないのに、音節、単語の切り方は分かっている。
まだ文法までは分かっていない。
でも聞いたことをそのまま丸ごと暗記でき、使い所もわかっている。
子供相手に言語学的興味が湧いたのは数々の疑問が湧いたから。
本当に不思議。

突然「いい加減にしなさい!」とか言い出した時は迂闊にもカチンときて唖然としてしまったけれど、
本人意味もわかっていないし、「やめて」と言いたかっただけなんだろう。
確かにあの時他のママさんが叫んでたなー
と思い出し、あの一場面だけでなんとなく正しい使い方で正確に再生できている。

そんなわけで今のうちに暗記が大変なものを覚えさせてみようと実験。

柿食えば 鐘が鳴るなり法隆寺

祇園精舎の鐘の音 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理を表す
奢れるものも久しからず ただ春の夜の夢に同じ
猛き者もついには滅びぬ ひとえに風の前の塵に同じ

やまとは 国のまほろば たたなずく 青垣
やまごもれる やまとしうるわし

全部暗唱できた。
すごい!

このまま無敵の暗記力を誇れればいいのだが、
まあそうもいかないでしょう。

しかし昔寺子屋で子供に暗唱させてたのは意味がある。大人になってからではこんな丸ごとインストールはできない。

一方、意味はわからなくてもインストールしてあれば大人になってから意味を咀嚼して理解することができる。頭の中に何もなかったら気づくこともできない。
だからやはり、子供の頃から体験と物語に触れさせることが大切なんだな、と考える

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