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飽きっぽさは人生を豊かにする

昨年の1月にひょんなことから始めたパン作り、ほぼ毎週パンを作り続けてもう1年と9か月。パンシェルジュ検定なんて検定試験まで受けるほど熱を上げることになるとは、始めた当初は思わなかった。

もともと、飽きっぽい性格なので、いろんなことに手を出しては、ものになるまで意欲が続かずに結局投げ出してしまう。なので、パン作りのようにここまで熱中して続けていることは他にはない。

ただ、気になったことにはとりあえず手を出してみる、というのは、考えようによっては自分のいいところじゃないかな、とも思う。

自社のサービスのWEBプロモーション、というのが会社での仕事だが、公式サイトの更新では、制作会社に任せるようなレベルのシロウトにはむずかしい表現でも、やり方をネット上で検索して実現してしまう。本来ならネット代理店に任せるようなGoogle広告やSNS広告も、とりあえずネット上で検索して勉強してやってみる。

それぞれの仕事はそこまで掘り下げているわけではないので、私は○○のプロだと言えるほどの知識レベルには到達していないのだが、ある程度までだったら検索すれば大体なんとかしてしまう。

自分が知らないことを知る、できないことをできるようにする、というのに興味があるということなんだろう。

仕事じゃないことでも、思い返すとかなりたくさんのことに手を出してきた。

熱中して取り組んだこともあれば、道具を揃えたところで満足してしまったものもたくさんある。

ベースギター、エレキギター、キーボード、アロマテラピー、ハーブの栽培、タロット占い、カルボナーラ作り、少林寺拳法、三線、アルトサックス、ワイヤーアクセサリー作り、ドローン、プログラミング、データサイエンス、ドラム、そしてパン作り。

他の人より多いのか少ないのかはよくわからないが、忘れているものもありそうなので、もっとあるんだろう。

話には聞いたことはある、というのと、ちょっとやってみたことがある、というのは、たいした違いがないように見えて、実はかなり大きな開きがある。

やってみてもすぐ興味を失ってやらなくなってしまうのでは意味ないのでは?という意見もあるかもしれないが、やってみたことについては実践を元にした知識があるので、話のネタにもなるし、同じ趣味を持つ人との接点にもなる。

それにも増して大事なことは、やってみたからこそ、パン作りのように検定に合格するほど熱中できるものに出会えるということ。

上で挙げたことの中には50代になってから取り組んだことも結構あるので、トシを取っていても気になることに気軽にチャレンジできるというのは、人生を楽しいものにするにはとても役立つだろうなと思う。

さて、60代になったら今度は何に興味を持っているだろう。70代になったら、何にチャレンジしているだろう。

自分のことではあるが、自分が次に何に手を出すかはまったく予想がつかないので、そういう意味では、この先の人生がとても楽しみである。



この投稿は、ことばと広告さん主催のメンバーシップ「書く部」の企画、「#これがわたしのいいところ」の一環として執筆しました。

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