![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144611905/rectangle_large_type_2_33518e4f14b923107f20628f1ef00e66.jpeg?width=1200)
君の心を満たすパンを焼こう
いくつになっても、親にとって、娘は娘なんだ。
人生の岐路に立って悩み、苦しんでいると聞けば、自分のことのように心は千々に乱れる。
でも、親にしてあげられることは、大してないんだ。
人生は自分のものだからね。
親が君にかわってその人生を生きてあげることはできないからね。
できることといえば、せいぜい話を聞いてあげることぐらい。
といっても、ママがね。
君はどうして私には話してくれないんだろう。
いや、父親に話してくれないうちは、まだことはそれほど重大ではないんだ、ということにしておこう。
ひとりでいるのがつらければ、落ち着くまで帰ってくればいいさ。
帰ってきて、ゆっくり心のエネルギーを回復すればいい。
心のエネルギーが復活したら、またひとりで自分の人生に漕ぎ出していけばいいんだ。
そういえば、君は、どんなパンが好きなんだろう。
聞いたことがなかったな。
帰ってきたら、焼いてあげるよ。
心を満たす手作りのパンを。
だから、それだけでいいから、話してくれないかな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?