不器用な愛情表現 #15分note
ツンデレ、といっても"ツン"成分がかなり多めなのが、キジトラの(義理の)姉猫。
朝方、私が起きるそぶりを見せると、ダダッと飛んできて胸の上に細い4本足で仁王立ちし、(痛い)
「ギャー」(にゃーじゃない)
彼女の言いたいことはわかっている。なでろ。
きつい体勢から背中に手を回してひとしきりなでてあげる。
きついので早々にお降り願って、洗面所に向かおうとすると後ろからダダッと追い越されて洗面所に先回りし、浴室の入り口のバスマットの上でゴロンと横になる。
洗面所に到着すると、彼女はその体勢のまま身じろぎもしない。
しばしそのままにしておくと、ギロッとコチラに顔を向け、
「ギャー」(にゃーじゃない)
はいはい、なでろということね、と横にしたカラダをなでてやると、
(のどをゴロゴロいわせながら)「ギャー」(にゃーじゃない)
気持ちいいくせに、まだ足りない、もっとやれと。
らちが開かないので、洗面所に残してリビングに向かうと、また後ろからダダっと追い越されて、今度はリビングの自分のケージの前でゴロンと横になる。
はいはい、なでろということね(以下同文)
ずっと同じこの3か所。
他の場所では絶対やらない。
なせなんだろう。
そこになにがあるのか理解はできないが、「ギャー」の意味だけはよくわかる。
"ツン"なのに、口調は荒いのに、愛情をほしがっている。
ある意味不器用な愛情表現なのかもね。
そんな人、あたりを見回すといそうだ。
※よく話しかけてくるのに何を言いたいのかさっぱりわからない弟猫のお話はこちら。
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