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知らない問題も解決できる!

こんにちは、20年ものプログラマーです。

開発の仕事を始めてから、なぜかいつも、他の人が「できません」と言った仕事が私の所に回ってきました。初めは、Javaプログラマーが少ないから需要があるのかな、ぐらいに思っていましたが、5年もするとJava言語はメジャーになり、大学や専門学校でちゃんと勉強してきた人が増えました。

そして、他の人が「できません」という仕事は、すごく難しいというよりは、面倒くさい仕事ばかりでした。なぜ面倒だったかというと、調べる事が多かったからです。ドキュメントが2000ページぐらいあったりして。

でも根性で資料を全部読んだり、公式サイトの記事をちゃんと読んだりすれば問題は解決できる訳で、「できません」というよりは「面倒くさいからやりたくありません」が本音なんでは?エリート君たちの怠慢なんじゃないか?、とか思っていました。

2つの「仕事のやり方」タイプ

しかし、最近ふと思ったのですが、仕事のやり方に2タイプあって、自分の知識の中に答えを持ってない時「できません」とか「実現不可能です」という人と、「今は分からないけど、どっかに何かヒントがあるはずだから探してみよう」という人と2タイプいるんだな、と気づきました。

特に、大学でキッチリと特定の言語を習得して来た人にとっては、「自分は全て大学で勉強してきたから、自分が答えを知らないという事は、この問題は解決不可能なのだ」と考えて「できません」と言うのかもしれません。

私は、低学歴なのにプログラマーの仕事に就けた事がすごくラッキーだと思っているので、自分にとって未知の技術を使う場合も、なんとかしてやり遂げねば!と「やった事ないですが、調べたりして何とかします!」と宣言してから取りかかって、いつもちゃんと仕上げて納品出来ていました。

自分は何を知らないのか?

幸運な事に、私は「自分は何を知らないのか?」と自分に問いかけると、どうやれば理解できるのか、何が分かればいいのか、誰に何を質問すればいいのか、どんな資料を請求すればいいのかなど、次に何をすればいいのかがひらめいて、いつも先に進む事ができました。

これは、他の投稿にも書きましたが、駆け出しの頃に指導をして頂いた出向先の上司から言われた「できない理由じゃなくて、どうすれば出来るのかを言ってね」という言葉から影響を受けたのだと思います。

また、もう一つ思い当たる事があって、小学校3年生の時の担任の先生が哲学的な話が好きな人で、「無知の知と言って、自分が何を知らないのかを知るのが一番難しいんだ」とよく言っていました。これは今思うと哲学者ソクラテスの名言だったようです。

小学校3年生の時に聞いた話が今効いている

小学校3年生に向かってそんな事言われてもキョトーンでしたが、その時すぐには分からなくても、長い間、知らず知らずに「自分は何を知らないのか?」と考えたのかも知れません。だから、分からない事を調べてヒントを見つける、という事が出来るようになったんだという気がします。

何か大事な事を伝えて、相手がすぐに理解しなかったとしても、言ってみる価値がありますね。私のケースのように、10年や20年後に理解するかもしれません。そして、その一言によって人生が全く違うものになるかも知れないのですから。相手が子供ならなおさらです

情報は答えではなくヒント

そして、「できません」とさっさと匙を投げるタイプの人達にとっては、情報や知識が「答え」なのかも知れないと思いました。私にとっては、情報や知識は単なるヒントです。ヒントを元に、自分で考えて答えを出す。しかも答えというのは一つじゃなくていろいろある。

今働いている会社でGoogle Cloud PlatformとかKubernetes、Terraformなどの今風な技術の有償コースを受けさせてもらったのですが、「えっ、これだけしか理解してないのに終了証くれるんだ?!」とびっくりしました。「これだけじゃ、実践に使えないよ~。ペーパードライバー以下だよ」と。

実際の開発現場では、2000ページの資料を必死に読んだあげく試行錯誤してやっとこさ使えたのに、コースでは手順通りの操作をして、3択問題を3問やっただけで「合格!」。エリート君達が「できません」っていう理由も分かるような気がしました。百聞は一見にしかず(笑)

読んでいただき、ありがとうございました。

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