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たくさんの笑顔が咲きますように

先日皆で行った巣鴨の飲み屋に貼ってあった。

なかなかのアトラクション、いろんな意味で刺激強め・ツッコミどころ満載の飲み屋さんで、また行くかどうかはわからないけれども、刺激が欲しくてたまらなければまた皆で行くだろう。


忘れちゃうけど忘れない。必ずと言っていいほどほとんどを忘れちゃうと思うけど、でも憶えていることがある。記憶の前後はまったく憶えていないのに、その瞬間のことだけは憶えているということ。

娘が生まれて初めて抱いた瞬間のことを憶えている。それまでの生涯でそんなに繊細で柔らかなものに出会ったことは無い、まるでこわれもの、重いんだけどとても軽かった。とても不思議な重さ(軽さ)だった。すっかり大きくなった娘を見るとまるで信じられないような。ただ、ちゃんと憶えてはいる。その瞬間は一瞬だった。それからの日々は思えば慌ただしく過ぎた。


最近自分の中で絶賛サウナブームが到来しており、サウナにはテレビありとテレビなしのサウナがあって好みはテレビなしなんだけど、テレビなしサウナでじっと記憶をたどる。こないだは娘が生まれてから最近までを思い浮かぶままに思い出していたらあっという間に時間が過ぎた。

子供を保育園に入れた時のことを思い出し、そういえばその時はバンドやるなんて夢にも思っておらず、日々の生活やら子育てがほぼすべてだった。そんな日々から境遇を共にする仲間に出会い、園児を前に歌ったり踊ったりし(最後に保育園で演奏してからどれくらい経つだろう?)、オリジナル曲作ってアルバム作ってライブハウスのステージに立って、PV作って、そしてまた新しいアルバムを作ろうとしている。楽しいからやっているに違いは無いが、しかしあの不思議な重さ(軽さ)がそんな今を導いていることにサウナで汗かきながら思い浮かべつつ、なんだか不思議な心地になった。


きっとこれからも不思議なことは起こるだろう。今までも起こってきたように。ほとんどを忘れちゃうだろう。でもまあそれはそれ。たくさんの笑顔が咲けばよい。

(ひさとし)

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