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勇気を持って前に進もう! 第33節 福島対鹿児島

鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん
こんにちは仙太郎です。

先週、苦しい試合をなんとか辛勝した鹿児島ユナイテッドFC。
今週はアウェイで福島ユナイテッドFCと戦いました
私も現地で応援しました、先週以上に苦しい試合となったユナイテッドダービーの福島戦を振り返ります。

https://youtu.be/JgrPE--2k6M?si=Exh_H0s4YnPNvGlL

鹿児島は先週からのスタメンを1人変更。警告累積で出場停止だった中原選手が入り、木村選手がベンチとなりました。

福島ユナイテッド対鹿児島ユナイテッド スターティングメンバー

鹿児島ユナイテッドFC
前半の始め、鹿児島はロングボールを多用するも、ほとんど跳ね返されるか、そのままゴールラインを割ることが多く、ボールの前進に苦労しました。現地はかなり強い風があり追い風ということもあったのかもしれませんが、福島は先週の岩手ほど高いDFラインではないので、これはあまり効果的ではありませんでした。

途中からロングボールを使わなくなりましたが、福島はボールサイドに人数を掛けて守るので、いつものようにサイドで数的同数作り、突破してチャンスにする場面を作れません。ただそんな中から端戸仁選手のスーパーゴールが生まれて、鹿児島が先制します。

前半29分の鹿児島のCK。戸根選手達がニアに走り込み空けたスペースに米澤選手が飛び込んでヘディングシュート。これは明らかにデザインされたセットプレーでした。ただ残念ながら、福島のGK山本選手のファインセーブに阻まれました

1点リードで折り返した鹿児島ですが、後半最初から前からプレス行けなくなりました。これは勝ち点3を取りたいあまりに、裏のスペースを使われたくないと思ったのかしれません。勝ちたいので、1点を守る意識強すぎましたね。

そのため後半は開始から一方的に押し込まれる展開が続きます。決定的な場面を連続で作られますが、ギリギリのところで持ちこたえます。正直いつ同点になってもおかしくはありませんでした。

端戸仁選手曰く、後半は「腰が引けてたとは言えないけど、下がってしまって」と言われている通りだったと思います。

前半30分 鹿児島の先制シーン。右サイドにいるべき星選手が左サイドに位置してパスを受けて前を向いている。この時、端戸仁選手はスペースでボールを受けられるいいポジショニング
この時、福島のDFラインは見事に揃っていて全く崩されてはいない。しかし端戸仁選手が個人技で反転。この時、大武選手はマークする選手がいなかったので、黄色点線丸の位置に出てカバーした方が良かった。もっともそのポジションを取ると端戸仁選手は前にいる中原選手にパスを出したとは思う
端戸仁選手がターンする場面。福島の選手がボールを取ろうとして、前へアタックしようとしているのがわかる。端戸仁選手その動きを利用して逆サイドにターン。振り向きざまシュートしてゴールを決めた。もしボールを奪いに行ってなければ、この得点は生まれなかった

鹿児島はボールを奪っても、いつもならじっくりとボールを保持して攻撃するのですが、攻撃時も縦に早く、ボールを奪われる機会多くなりました。

これも中途半端にボールを奪われると、カウンターされるので、とりあえず前にボールを運びたい気持ちの現れに見えました。なので木村選手を早めに投入して、ボールを落ち着かせたかったところです。

後半48分 山口選手がボールを奪われてから福島のカウンターの場面。岡本選手はボールにアプローチするのではなく、うまくサイドに誘導して、シュートコースを制限しようとしている素晴らしい判断
そこからシュートを打たれるが、角度が付いていたのと、泉森選手のポジショニングがいいので、枠を外した。この泉森選手のポジショニングだと枠内に飛んでもセーブできたと思われる

後半26分に鈴木、山本、武選手と前線に入れるとゲームは驚くほど改善しました。前の選手がフレッシュになり、また前からプレス掛けられるようになったからです。
前からプレス行けると、後ろもパスコース読めてプレス行ける。
するとパスを受けられても、プレスが早いのでプレーに制限を掛けられるので、ゲームを落ち着けることができました。
なので、もう少し早く交代させて欲しかったですね。

後半50分 福島が左サイドを突破してセンタリングした場面。泉森選手が触りに行くが、触れることができず逆サイドに流れるが、米澤選手がここまで戻ってクリア。後ろには福島の選手がいたので、もし彼が戻ってなければゴールは確実だった。米澤選手は得点能力だけではなく、守備面での貢献も大きい

福島ユナイテッドFC
ボールサイドに人数掛けてきて鹿児島の攻撃、特にサイドからの攻撃に対処していました。鹿児島はなかなかサイドチェンジできず、自分たちの良さを出すことができてませんでしたね。ボールへの寄せも速く、インターセプトも多かったと思います。

森選手は前を向いてボールを持たせると、なかなか厄介な選手でした。鹿児島の守備も対応に苦慮していました

後半51分 福島の攻撃場面。ボールホルダーの近くに鹿児島の選手がいるが、誰もプレスに行けてないない。そのため簡単に逆サイドに展開され、サイドを突破されピンチを招いている。しかも鹿児島のMFラインとDFラインの間にもスペースがある。
その左サイドからのセンタリングに対して福島の雪江選手がヘディングで合わせるシーン。鹿児島は誰も競りに行けていない。しかももう一人福島の選手がフリーでいる。これで失点しなかったのは幸運としか言いようがない

堂鼻選手と鈴選手はビルドアップの起点になり、ドリブルでボールを運ぶこともでき、必要があれば前線にまで進出していました。特に鈴木選手は貴重な左利きのCBなので、福島のビルドアップに大きく貢献していました。とてもいい選手ですね。

大武選手はセットプレーのターゲットとして危険な存在でした。戸根選手がマークについても防ぐことができず、何回も決定的な場面作られていました。彼はただ高いだけでなく、体重もあるのでゴール前で防ぐのはなかなか難しい選手です。

後半73分 福島が左サイド突破してセンタリングした場面。岡本選手がギリギリでクリアしたが、ボールはゴール正面に流れて福島の柴田選手が詰めてシュートするも泉森選手がビッグセーブで防ぐ。全員が下がりすぎてバイタルゾーンに大きなスペースができている。にもかかわらず雪江選手は誰もマークしていない。

まとめ
試合前半は両チームとも高い守備強度でお互い決定的な場面を作ることができませんでした。鹿児島の得点も福島守備を攻略したわけではなく、端戸仁選手の完全な個人技で取った得点でした。

勝ち点3が欲しい鹿児島が先制したことで、その1点を守り切る意識が高くなりすぎました。後半は鹿児島が下がりすぎて福島に押し込まれる時間が続き、いつ得点が入ってもおかしくなかったのですが、CBの戸根、岡本選手とGK泉森選手を中心に全員で守り切り勝ち点3をものにしました。

後半78分 鹿児島のこの試合唯一といっていい決定的な場面。野嶽選手がドリブルで中に動く間に星選手が裏のスペースへ抜け出す。野嶽選手が浮き球のパスを出し、鈴選手がヘディングで競りに行くが触れずに、パスは星選手へ。しかし一度ジャンプしてヘディングしようとした鈴選手がターンしてクリア。普通ヘディング競りに行って触れなかったらバランス崩すんですけど、見事なボディバランスからのクリアでした

端戸仁選手も試合後のインタビューで話していましたが、今年一番内容に乏しい試合だったと思います。

これまでは試合結果に一喜一憂するんじゃなくて、長いシーズン偶然勝つこともあるし、偶然負けることもある、ただ内容を徐々にでも向上させ成長していけば、長いシーズンで結果が残せると言い続けてきました。

しかしもう残り5試合とかになると、内容がどうのこうのとは言っていられません。内容はなくても勝ち点3を得るのが一番です。

とはいえ後半のような腰の引けたプレーを見たいわけではありません。あのような後半の戦いして、試合終了間際に追いつかれたら、とても後悔が残ると思います。この試合は大丈夫でしたけど、このような戦いをする先に優勝や昇格はありません。

試合中のミスは仕方ないとは思うんですけど、このようなプレーを見たくはありません。勇気を持って失敗を恐れずにプレーして欲しいし、そういうプレーがあれば結果は付いてくると思います。

これで最も苦戦すると予想された守備強度の高いクラブとの3連戦を2勝1敗で乗り切ることができました。

鹿児島も苦しい戦いが続きますが、ライバルクラブも同じくらい厳しく苦しい戦いをしています。残り5試合、勝利を目指して頑張って欲しいですし、頑張って応援していきたいと思います。

私も現地応援していましたが、後半はひたすら祈るしかありませんでした。

試合後のインタビューで端戸仁選手が言われていました
「このJ3において鹿児島から福島まで来てもらえることは普通じゃないですし、本当にいつも感謝しています」
なんか選手にこういうこと言われると、うれしいですね。
(私はずるして東京から来てますが笑)

次はホームでこれまた守備の堅い奈良と対戦します。
八戸、岩手、福島とは、また違うスタイルですが失点の少ないクラブとの対戦となり、難しい試合になりますが、強い気持ちで応援しましょう。

「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」

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