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勇気ある者が勝つ 第35節 琉球対鹿児島

鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん
こんにちは仙太郎です。

先週はホームの奈良戦を先制しながら追いつかれて、勝ち点1に留まった鹿児島ユナイテッド。今週は沖縄、アウェイで琉球との試合です。
難しい戦いになった琉球戦を振り返ります。

鹿児島のスターティングメンバーは、出場停止の戸根選手に代わり、出場停止明けの岡本選手が入りますが、それ以外はいつものメンバーになります。ただ最近はメンバーが固定されていて、相手に読まれやすくなっているのは間違いないです。最近の苦戦の原因のひとつかと思います。

琉球対鹿児島ユナイテッド スターティングメンバー

鹿児島ユナイテッドFC
今回も全般的に受け身に回ることが多く、試合開始から琉球に押し込まれます。守備強度が弱いわけではないのですが、選手間の距離が遠く、
一人はプレスに行けるが、二人三人と行けずにかわされることが多く見られました。

特に右サイド裏は前半から使われていて、後半開始から渡邉選手投入かと思っていました。ここの対応ができなかったことで、琉球に先制点を与えてしまいます。

前半33分 鹿児島のチャンスの場面。五領選手から逆サイドにパスが出て、それを米澤選手がヘディングで折り返し中原選手がヘディングでゴールを狙うシーンです。琉球の選手はボールにプレーせずにジャンプして体にアタックしているので、本来であればPKでもおかしくないプレー。この後のオフサイド判定よりも、わかりやすかったと思いますが、審判の距離が遠いんですよね

前半から琉球のDFライン裏を狙うパスがあるのですが、ある程度ボールを前進させてから、裏を狙うとスペースがなく、GKがキャッチするか、ゴールラインを割ることが多く、あまり有効な戦術と言うわけではありませんでした。もちろんそうすることで、相手のラインを下げて、中盤にスペースを作ろうとする意図はわかりますが、実際はそんなことは起きずに、琉球の強いプレスに苦しみます。

ただそんな中でも泉森選手のロングパスは良かったですよね。
一度、GKへバックパスして、琉球の選手を手前に引き出して、空いた裏のスペースに速い米澤選手を走り込ませるのは有効でした。これをチームとして仕組みとして繰り返しできるようにしていく必要があります。

前半40分 岡本選手がドリブルで持ち上がる場面。岡本選手がドリブルで持ち上がることで、琉球のFWを置き去りにし、中盤の4人のラインを引きつけている。これだとプレスバックするのに時間が掛かる。この後、右サイドへサイドチェンジのパスをしボールを前進。チャンスにつなげた

いつもはビルドアップ時に、見られるCBや山口選手の運ぶドリブルが少なかったですね。相手の中盤を固定できないでサイドにパスしても、すぐにスライドされてプレスを掛けられるので、前進するのが難しくなります。

時々見せるCBがドリブルしてからの、サイドチェンジは有効だったのですがが、回数が少なかったと思います。ここもボールを失うリスクはありますが、勇気を持ってドリブルでボールを運んで欲しいです。

前半48分 琉球のチャンスの場面。右サイドで3対2の数的有利な状況なのに、突破されてシュートを打たれている。柳選手が縦に走り、そこにパスが出る
この時、五領選手はボールに向かおうとするが、本来はパスを出した人の走るルートをブロックしなければならない。結果的に柳選手からパスを受けた高安選手がシュートするも泉森選手がキャッチ

奈良戦もそうだったのですが、勝ち負けの前に、ヘディングに競りに行かないと、そもそも勝負にならないです。

2点リードされてからは、ボールに強くいけるようになったが、もっと早くいけるようにならないといけない。受動的ではなく、能動的に行く必要があります。

後半54分の鹿児島の決定的な場面。星選手からのセンタリングがDFラインとGKの間に入り、そこへ藤本選手が走り込みゴールしたかと思われたが、オフサイドの判定。黄色点線が仮想のオフサイドラインですが、正直微妙です。ただ現地観戦の複数の方から線審は真横から見ていないとの証言があります。それだとジャッジの信憑性に疑問は残ります。

FC琉球
先週の富山戦とは全く別のチームを見ているかのような、琉球でした。
率直に言ってずるい笑。

先週は富山の前に為す術もなく完敗でしたが、鹿児島戦はその逆で完勝でした。
富山戦の反省を活かして、1週間で立て直してきたのはさすがです。

とにかく中盤でのプレスが厳しくて、鹿児島はミスを連発。
ただ前半はゴール前の精度が良くなくて、鹿児島は幸運でした。
ただ幸運は長くは続かなくて、後半立て続けに得点されて、手痛い敗戦となりました。

後半60分 琉球の先制点の場面。鹿児島の右サイドで五領選手と琉球の選手が1対1になるが、簡単に中に切り替えされて、五領選手はついていけずにフリーでセンタリングをされたのが失点したひとつの理由。もうひとつは中で野嶽選手と岡澤選手が1対1でマッチアップしているが、このあと野嶽選手がマークを外されてしまいヘディングでゴールを許す。もう少し腕をうまく使い、体を密着させて自由にヘディングさせない必要があった

カルバハル選手はとても優れたGKでしたね
鹿児島にも何回か決定的な場面があったのですが、すべてセーブされてしまい、得点することができませんでした。1点でも取れれば、琉球も慌てたと思うのですが。

柳選手は相変わらず素晴らしいですね。
ドリブルできる、センタリングできる、パス出せる、ゴール前でターゲットになれる。現代サッカーに求められるすべてを備えたサイドバックです。
なので鹿児島は再三苦戦していました。
ちょっとクオリティが違います。

阿部選手は中盤でボール持てるで、鹿児島のプレスが掛かりにくくなっていました。ボールをキープしてサイドへ展開もできますしね。

先制点のわずか3分後、琉球の追加点の場面。琉球のファウルぽいボール奪取からのショートカウンター。縦に走り込まれて、そのままセンタリング。岡本、山口選手がカバーに行くが、ほんの少し間に合わず、逆サイドに走り込んだ平松選手がヘディングで決めた。渡邉選手が野田選手がニアに走り込んだ野田選手についていき、ファーサイドが空いてしまった。ここも武選手の戻りが遅い。

また琉球は試合運びがうまかったです。
2点リード後はボールポゼッション重視で、速攻もしないし、簡単にクリアしないので、鹿児島としてはボールが奪えなくても困りました。

アディショナルタイムでも、センタリングの出所にプレスを掛け続けていました。後ろに下がるばかりの鹿児島とはえらい違いでしたね。

まとめ
今回もちょっとメンタル的に受けて立っていました
2点取られてからは、人数掛けてボールを奪いにいけるようになりましたが、これを最初からやる必要があります。

後半73分 泉森選手からの素晴らしいロングパスからの鹿児島のチャンス。米澤選手がトラップをしたのだが、ほんの少しトラップが長くなってしまう。GKのカルバハル選手のポジショニングが高いので、前に詰めてきてシュートをブロックした

試合をすれば勝ち負けはあります。
偶然勝つことも偶然負けることもあるのがサッカーというスポーツ。
だから結果は我々にはコントロールできない。
でも自分たちがどうプレーするのかは選択できる。

精神的に受け身になって、相手に押し込まれるようなプレーは見たくないですし、それは鹿児島ユナイテッドFCのサッカーではないと思います。
実際、監督交代後ガンガンプレス掛けて、ボールを奪回して即カウンターから点を取り勝ってきた鹿児島ユナイテッドのプレーではないですよね。
あれだけ多くのサポーターがアウェイ沖縄に行くのは普通ではないですし、白波スタジアムに7000人入るのも普通ではありません。

だから例え負けてもサポーターに、俺たちは勇気を持ってプレーしたんだと胸を張って挨拶に来られるようなプレーを見せて欲しいです。

そしてサポーターも勝敗に関係なく、そんな選手達を誇りに思い、応援していきたいと思えるようなプレーをして欲しいし、そういうプレーを見たいと思います。

そうしないと、これで昇格できなかったら本当に悔いが残ります。
結果はどうなるかはわかりませんが、ぜひアグレッシブに戦って欲しいと思います。

後半76分 鹿児島のチャンスの場面。広瀬選手の縦パスを受けた渡邉選手が反転し、下がった相手DFラインの前にセンタリング。一度は琉球に取られたが、米澤選手が即奪還しシュートするもカルバハルのビッグセーブが出て得点ならず

泣いても笑っても残りは3試合です。
後悔なくプレーして欲しいし、我々も後悔なく応援したいと思います。

日曜日には、なんと富山が奈良クラブに負けるという幸運がありました。
これで鹿児島は負けたにも関わらず、2位を維持しています。
昇格するかしないかは、自分たち次第です。

次の試合は、アウェイでの今治戦になります。
来週も強い気持ちで応援しましょう。
現地に行かれる方、全鹿児島ユナイテッドサポーターを代表して、応援よろしくお願いします。

「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」

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