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課題を放置すると痛い目を見る 第4節 大分対鹿児島

鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん
こんにちは仙太郎です。
惨敗したアウェイ大分戦を振り返ります。

鹿児島は両SBと右ウィングを変えてきました。
武選手はともかく、先週の千葉戦で両SBはとても良かったので、これは意外な選択でした。もちろん中三日の試合が続くので、コンディションを考えての交代だとは思うのですが。

大分対鹿児島 スターティングメンバー

【鹿児島ユナイテッドFC】
鹿児島はロングボール中心のビルドアップを試みて、序盤はそこからチャンスを作れていました。ただそこからチャンスはあったものの、決めきれず大分が徐々に鹿児島ゴール前に迫ってきます。

前半2分鹿児島のCKからのクリアボールを星選手が拾いロングボールを入れる。この場合、DFラインは裏のスペースをケアするために下がるが、中盤の選手は押し上げようとしてまだ下がれていない。
CKで残っていた岡本選手が競り合いながら中央に折り返す。DFラインが下がっているが、MFは下がり切れていなくてライン間に大きなスペースができている。中央で大分のCB二人の間に米澤選手がいてうまくマークを外している。このボールを米澤選手が拾い、個人技で反転しシュートするもGKにセービングされる

前半7分に昨年までで鹿児島にいた薩川選手のセンタリングに長沢選手が合わせてあっさり先制されます。この場面では星選手の寄せが甘いですよね。また薩川選手は鹿児島は自分の左脚を警戒するだろうから、右脚でセンタリングしたと言っています。星選手は薩川選手の左脚は切っているのですが、もう少し寄せていれば、右脚でもセンタリングはできなかったと思います。

この日は星選手だけでなく、両サイドからセンタリングをされていました。
すべてSBの責任ではないけど、大分はサイド攻撃中心だったので、これでは厳しいです。失点以外でもサイドからのセンタリングで危ない場面はありました。これは高さは関係ないので、課題を解決しなければいけません、

セットプレーから失点も開幕から続いていて、2点取られました。
正直言うとこの日は、先制しても結果は変わらなかったと思います。
そう思っているようなら次の試合もやられます。
それくらい大分は鹿児島を研究し、徹底的に対策してきました。

後半2分の鹿児島のチャンスの場面。右サイドでボールを受けた武選手が中へドリブル。それにより大分の選手が四人引きつけられている。そこで野嶽選手へパスをする。この時、藤本選手が相手スペースへ走り出している
瞬間的に3対2の数的有利な状況が作れている。仕方なくCBが対応するために前に出る。それで野嶽選手は左の米澤選手へのパスを選択。藤本選手が空いたスペースへ走っている
米澤選手からのセンタリングにフリーで走り込む藤本選手のはずだったが、逆サイドから大分のDFが戻ってきて体をなげうって藤本選手のシュートを防ぐ。1秒でも遅ければ間に合わないわけで、見えないところでも献身的な守備が大分は目立ちました

【大分トリニータ】
大分もロングボール中心のビルドアップでした。
ただ大分は今シーズン初先発の長沢選手を送り出します。
ショートパスを使うビルドアップ時には長沢選手は降りてきて受けて左右に振られるので、なかなか厄介でした。

前半7分 大分の先制点の場面。薩川選手がトラップして前を向いた時、星選手は寄せ切れていない。これでは薩川選手はプレッシャーを感じないだろう。
薩川選手は星選手の裏をかいて右脚でセンタリング。ゴール前では長沢選手を野嶽選手がマークしていて手で押してはいるが、それでも長沢選手はヘディングしてゴールした。野嶽選手飛んで競り合うこともできていないが、サイズが違いすぎるので責められないかな

大分守備時に4-4-2なんですが、ゾーンと言うよりはマンツーマンのように人についていく傾向がありました。左右のスライドもプレスバック速く、余裕のない鹿児島が早くパスを強いられて、パスミスが多くなりました。

前半10分 大分二点目のシーン。完全にデザインされたプレー。鹿児島はCKをゾーンプラスマンツーマンで守るので、マンツーマンの選手をサイドに配置するとペナルティスポット辺りに大きなスペースができる。大分はニアポストに一人立たせて、そこから前に走り出し、そこにグラウンダーのパスを出し、それをダイレクトで折り返し、スペースに走り込んだ選手がシュート。シュート自体はブロックするも、こぼれ球が大分にこぼれて失点。武選手が途中で気がついてボールに寄せるも間一髪間に合わず。大分のサイドの選手は完全なおとりで、ボールを蹴った瞬間に後に下がりカウンターをケアしていた。

長沢選手と薩川選手を今シーズン初先発させている時点で彼らの狙いは明確でした。ビルドアップではロングボール入れて長沢選手が納めて、サイドに振ってセンタリング。狙いが明確だと選手の判断が早くでき、早くプレーできるので、ここでも鹿児島は後手を踏みます。

鹿児島はサイドに守備が得意でない選手を配置しまったので、まんまと大分の戦術にはまってしまった。
後半は鹿児島が押せ押せだったのですが、これは大分が前半で3点もリードしたので、無理に攻撃しなくなったのが大きな理由でしょう。だから鹿児島が攻撃しても守備組織は崩れなかったので、決定的チャンスは少なかったです。

前半35分 大分の3得点目の場面。これ見ると単純に長沢選手がヘディングでゴールしたように見えますが、これもデザインされたプレー。戸根選手の前に一人選手を立たせてボールを見えなくして、ボールを蹴ったら戸根選手をブロック。その前に中沢選手が走り込みゴール。CBばかり悪者になりそうですが、そうではなくてチームとして負けている

そして試合終盤には一人追加でDF入れて5バックにして逃げ切りました。
鹿児島とは違い、戦術の幅がありますよね。

大分は鹿児島用のセットプレーを二種類用意してきました。そして二種類とも得点。普通、スペシャルプレーは練習して試合でやってもなかなか決まらないものなのですが、二つとも大当たりだったので、監督やコーチはしてやったりですよね。

【総 評】結局、開幕戦から続いている課題を解決できていない結果がこの試合だったと思います。失点が続いている、先制点を先に取られている。
直近の3試合で8点取られたら、勝つのは厳しいですよね。
千葉には、たまたま4点取れたから勝てたけど、毎回4点取れて逆転勝ちできるわけではありません。

中三日で次の試合を迎えるので、リカバリーするのが精一杯で、課題を根本的に解決するのは難しいです。そうすると選手を入替て対応するしかありません。先週の千葉戦のメンバーに戻して来るのではないかと予想します。
どうする大島監督

ちなみに失点が続いてはいるのですが、唯一失点していないゲームがありまして、ルヴァンカップの千葉戦です。だから大分戦から5人くらい変えてもいいんじゃないかと思うんですけど、皆さんいかがでしょうか。

次の試合は、ホームの横浜戦になります。
私も今年始めて白波スタジアムで応援する予定です。
共にがんばって応援しましょう!

We are challengers!
「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」

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