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強い心と素晴らしいコレオ 第37節 鹿児島対沼津

鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん
こんにちは仙太郎です。

https://youtu.be/Z6Gyh96rkLQ?si=7-Di8YV5wRvemjq8

先週はアウェイ今治戦に負けて、3ヶ月ぶりの連敗となった鹿児島ユナイテッドFC。
今週は12,000人 超満員の白波スタジアムで沼津との対戦です。
試合前の素晴らしいコレオもあった沼津戦を振り返ります。

鹿児島対沼津 スターティングメンバー

鹿児島ユナイテッドFC
この日は久しぶりに試合開始直後からいいプレーができていました。
最近はプレッシャーから、なかなか全体として前からプレス行けてなかったのですが、この日は違っていたので、手応えがありました。

ボールロストから決定的なピンチを迎えるシーンがあったのですが、そこは泉森選手が素晴らしいセービングを見せて防いだことが、勝利の要因のひとつだったと思います。先に点を取られると、焦りが出てきますからね。

前半14分 沼津のシュートの場面
珍しく端戸仁選手が後からプレスを掛けられてボールをロスト。そこからブラウンノア賢信選手が素早くシュート。PAから遠かったのでまさか打つとは予測しなかったので、寄せが遅れてしまう。これはドライブが掛かりボールがワンバウンドする難しいシュートだったが、泉森選手が体で防ぎ、こぼれ球に素早く寄せてシュートブロック。こぼれ球への素早い反応は泉森選手の特徴が出てますね

またこの日は、左サイドから右サイドへボールの循環して、右サイドで五領選手が前を向いてボール持てる機会が多かったし、これは何回も事象として起こっていたので、チーム戦術として意図的にしていたと思います。

この五領選手とマッチアップしていたのが、沼津の濱選手なんですが、彼が大きくて、強くて、うまいので、崩すことができませんでした。沼津のスライドも速かったですしね。

なのでボールは持てても、崩すことができなかったので、前半は鹿児島がボールを持つ時間が長いながらも決定的な場面が少なく前半を0−0で折り返します。

鹿児島も沼津も共にプレスの強度が高かったので、なかなかチャンスを作れなかったのですが、この日はかなり暑かったので沼津のプレスの強度が徐々に下がりだし、鹿児島が主導権を持って試合を進めます。

その流れからのCKから米澤選手がヘディングを決めて先制し、ボール奪取からのカウンターで端戸仁選手が追加点を決めて鹿児島が流れを引き寄せ、勝利しました。

前半15分 沼津のチャンスの場面
安在選手がセンタリングを上げるかと思いきや、素晴らしい縦パスを通す。
そのパスを受けた菅井選手が切り返してシュートを打つが、泉森選手がここも素晴らしいセーブで防ぎ、こぼれ球にも素早く寄せてマイボールにする。この時点で、すでに泉森選手が準備が完了していることがわかる

この日良かったのは、先制した後も1点を守るのではなく、厳しいプレスを続けていたことですね。
なのでリードしてからも、安定した戦いができていました。
そこが一番良かった点になります
それがボールを奪取し追加点した場面に現れていました。

前半37分 沼津のカウンターの場面
森選手がドリブルで持ち上がり、ブラウンノア賢信選手がファーに流れるが、少し遅れたのでパスを出せずにそのままシュートした。もし賢信選手が黄色点線丸の位置にいれば、パスを出して決定的なチャンスとなった
戸根選手が素早く体の向きを変え、足先でシュートブロックしたことで、ボールがバーに弾かれて得点にはならなかった。

アスルクラロ沼津
前回アウェイで戦ったときと同じく、ボールに対してのプレスが厳しく、そこからボールを奪われてシュートに持ち込まれる場面は、たびたび見られました。ただそこで決めきれなかったのが勝敗の一つの鍵となりました。

また鹿児島攻略の定番である、SB裏のスペースも意図的に狙っていました。

前半終了間際、鹿児島のチャンスの場面
右サイドから五領選手が得意の左足アウトサイドのセンタリングするも、藤本選手が会わず、画面外から米澤選手が詰めるもバウンドが中途半端になり、シュートは力なくGKにキャッチされる。藤本選手のポジショニングとしては、これだと相手CBに近くて、シュートしにくいので、できれば赤点線丸の位置にいた方がゴールの可能性は高かった

ビルドアップ時には、右SBの安在選手が中に入り高い位置を取るという独特のフォーメーションです。中盤の選手のクオリティが高く、ライン間でボール受けて、パスを出した選手が素早く前のスペースに進み、戻りのパスを受けて、また動いてとなかなかプレスの掛けどころが難しかったです。

ワンタッチパスしては、動くというサッカーの基本ができています。
いいトレーニングしているのがわかるので、一度トレーニング見てみたいですね。

後半50分 鹿児島のチャンスの場面
岡本選手がDFラインを離れて前プレスしたことで、沼津の選手が慌ててミスパス。それを米澤選手がダイレクトで縦パスをだして、藤本選手がシュートするも外れる

ただこの日の鹿児島は、プレスを剥がされても次々とプレスを掛けることができていたので、沼津のミスを誘いボールを奪還することはできていました。

また簡単にセンタリングしなくて、縦パスをつないでくるので、予想がしにくく対応に苦慮する場面もありました。

後半65分 鹿児島の先制点の場面
野嶽選手がニアにボールを蹴るのを理解した米澤選手がゴール前からダッシュし、沼津の選手の前に入り体をひねりながらの素晴らしいゴール。米澤選手の高い身体能力が見られたゴールでした

左SB 濱選手は優れた選手でしたね。
うまいし、強いし、ターンも速い、ドリブルでボールも運べる。
先ほど述べたように、五領選手がサイドでボール持てるんですけど、濱選手がいるので、そこから突破するのが難しかく決定的な場面を作ることができていませんでした。

ブラウンノア賢信選手も素晴らしいプレーヤーでした。
ゴールを狙える、下がって組み立てもできる、サイドに流れてセンタリングもできる。攻撃の万能選手ですね。
ただセンタリングの場面で、ニアサイドに位置することが多かったのですが、ファーにポジションされていたら、危なかった場面は多々ありました。
鹿児島のSBは小さいので、これには助かりました。

後半68分 鹿児島の追加点の場面
鹿児島が次々と前プレスし最後は戸根選手がスライディングタックルでボールを奪う。そのボールを奪ってすぐに渡邉選手が縦パスをいれ沼津のカウンタープレスを回避
ビルドアップ時にボールを奪われた沼津はゴール前の人数が少ない。とはいえ人数は足りていたので、端戸仁選手はファーにいた米澤選手にセンタリングするかと思いきや、そのまま左足でカーブを掛けてシュート。GKが全く触れない見事なシュートがポストの内側をたたきゴールとなった

まとめ
両チームとも守備強度が高く、ビルドアップもよく、好チーム同士の対戦となりました。

この日の鹿児島は、最初から気合い十分で、先制しても守りに入らず、前へ前へプレーできていました。昇格争いのプレッシャーの中で、勇気のあるプレーをできたことが、勝敗の分かれ目になったと思います。

ただ試合は勝ちましたが、まだ何も手にしていません。
次の試合に勝って初めて、この日の勝利は価値があります。
火曜日からは気を引き締めて、トレーニングをしてくれると思います。

最終戦はメンタルがとても重要になります。
鹿児島の選手は高いスキルがあります。
問題はそれが発揮できるかどうかです。

後半94分 沼津のチャンスの場面
右サイドに移動した濱選手が縦パスを受けて、ゴールラインまで侵入し、マイナスのパス。岡本選手が空けたスペースに賢信選手が走り込むが、戸根選手も付いていきシュートをブロック。失点を防いだ見事なプレー

数字上は引き分けでも昇格できる可能性は高いですが、サッカーで引き分けでいい試合が一番危ない。
これまでも最終節で引き分けでOKのチームが何回、敗れてきたことか。
なので勝って昇格を決める気持ちがないと鳥取にやられます。

ただ鹿児島は実力はあるので、沼津戦と同じテンションで、強度の高いプレーができれば、勝てると信じています。

泣いても笑っても最後の試合。
心の底から応援したいと思います。
現地組の皆さん、思いを託します。
共に応援して、勝って昇格しましょう。

「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」

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