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希望と課題が残った 第32節 鹿児島対岐阜

鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん、こんにちは仙太郎です。今週は4月以来の白波スタジアムでした。エキサイティングシートで観戦させていただき、迫力のあるプレーを満喫できました。

今回も勝たなければ昇格の可能性がなくなる鹿児島。試合に勝利はしましたが、これまでの課題は解決できないままでした。それでは試合を振り返ってみましょう。

鹿児島対岐阜 先発メンバー

先発メンバーは右SBに星選手が入った以外は変更なし。米澤選手が大怪我で欠場しているので、これが現時点のベストメンバーでしょう。ただ左右のウィングのポジションは先週と比べて木出選手が左、五領選手が右と入れ替えています。

試合には勝利しましたが、最近四試合で見られた課題に関しては解決されずでした。なので勝ちはしましたが、内容的には引き分けでもおかしくはありませんでした。

ビルドアップの際もタッチ数が多くて、ボールが進まない状況が多数見受けられました。ただ時々、中原選手とかが絡んでタッチ数が少なくボールを動かせる場合は、ボールがいい形で進んでいましたが、再現性はなかったですね。

相手SBが前プレに来るところを広瀬選手がその裏のスペースへロングパス。中央で相手CBと有田選手が1対1になっていることがわかる。五領選手がなんと左足のアウトサイドでセンタリング。相手のクリアミスから有田選手がシュートするもバーに阻まれる。前半唯一の決定的なチャンス


そんな中でも広瀬選手の右足から繰り出されるパスは鹿児島にとってビルドアップの鍵になっていました。特に前プレスを掛けてくる相手SBの裏に蹴るロングパスは度々チャンスを作っていました。彼の素晴らしいところは、最初のタッチで自分の蹴りたい位置におけるところです。そのため止めてすぐに前見て、ボールを蹴れるので相手の裏をつくことができます。こちらは再現性があり、何回もボールを前進させていました。

木出選手がいい出来でしたよね。彼は少し守備面では課題があるので、このような前のポジションの方が適正があるかもしれません。

後半57分の鹿児島のチャンス。中原選手の浮き玉パスを有田選手がポストプレーから裏のスペースへパス。それを五領選手がセンタリング。岐阜の守備陣はボールに寄りすぎていて逆サイドに大きなスペースある。これを木出選手が止めてシュートするも岐阜のGK 桐畑選手が止めた瞬間に前に出てきてシュートコースを防ぎ、体に当ててブロックした。角度がなかったとはいえ、木出選手はダイレクトで打ったほうがよかったかもです


守備面では最近の課題が繰り返されていました。両ウィングの木出選手、五領選手が相手最終ラインにプレスに出て、その裏に大きなスペースができて、そこにパスを出されるとSBが前に行き、SBの元いたスペースが空きそこにパスが出されると、CBが釣り出されてゴール前に逆サイドのCBとSBの二人しかいない状況になります。ただこの試合では岐阜のシュートの精度が高くないので失点は免れていましたが、先週のいわきのようなチームとやれば失点は免れなかったと思います。

後半59分の岐阜の攻撃。右サイドでフリーになった岐阜選手がこのタイミングでセンタリングすれば、DFラインとGKの間に大きなスペースがありパスは通っていたと思われる。ただここでワンタッチしてしまったので、岡本選手が戻れる時間ができてクリアしてピンチを切り抜ける。たったワンタッチが勝負を分けた


ただこの二人はいつも前に出るわけではなく、前で出ないときもあり、その場合は岐阜もボールを前進させるのに苦労していました。そのタイミングが謎なんですけど、監督の指示なのか単に疲れたからなのか。だから再三の話にはなりますが、守備フェーズでは、両ウィングは前にプレスを掛けない4−4−2で守ったほうが守備は安定すると思います。

後半61分の岐阜のCKからの幻の先制点。これがオフサイドになった理由はこの赤点線丸の中のオフサイドポジションにいる岐阜の選手が白坂選手の前に出る動きを妨げた=プレーに関与したとみなされてオフサイドの反則を取られた。確か横浜戦で中原選手もオフサイドではなかったですけど、相手GKをブロックして反則を取られていましたよね。ただ正直かなり微妙な判定だったと思います。実際白坂選手もこの岐阜の選手にはあたっていませんし、アピールもしていません。もしこの選手がいなくても白坂選手は前に出ることはできなかった思います。岐阜の選手が執拗に抗議していたのもよくわかります。この判定はかなりラッキーでした。


しかもこの二人のプレスは、強度が強くないので前に出ていっても少しうまい選手であればほとんどプレッシャーすら感じないので簡単に裏のスペースを使われてしまいます。これなら行かない方がいいですよね。なので行くなら行くで時間限定でいいのでフルスピードでプレスを掛けてほしいと思います。木出選手はスピードがあるので、かなりの脅威になると思いますし、行くならファールになってもいいくらいの気持ちで行くべきです。

62分の決勝点の場面。パスをした後渡邉、端戸選手がゴール前に移動。渡邉選手がニアに入ったので相手CBがマークするために反応して前に移動。結果、後ろのスペースが空き、ロメロ・フランク選手がスペースでフリーになっている。圓道選手の縦への突破からセンタリングの精度も素晴らしかった


次の最終戦 富山との試合ですが、J2昇格とかは正直どうでもいいので、とにかく悔いのないプレーをしてほしいと思います。この素晴らしいメンバーで戦える最後の試合になります。結果はどうあれ、終わった後に笑顔で鹿児島に帰れるようにしたいですね。

残り1試合。行くぞ鹿児島、J2へ!
「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」

エキサイティングシートに来たゆないくー


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