またひとつ山を越えた勝利 第29節 鹿児島対YS横浜
鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん、こんにちは仙太郎です。
絶対に負けられない愛媛戦に勝利した鹿児島ユナイテッドFC。そしてその次の対戦相手は苦戦することが多いYS横浜戦となります。ここで負けると先週の勝利の価値が半減したYS横浜戦を振り返ります
鹿児島の先発メンバーの変更は2人。戸根、山本選手が外れ、広瀬、端戸選手が入ります。戸根選手はベンチ外なので、怪我でないことを願いたいですね。なのでCBのバックアップなしで試合に臨みます。
鹿児島ユナイテッドFC
この日も鹿児島は高い守備強度があり、横浜に対して有利な試合展開をできていました。鹿児島のプレスは1人2人かわされても3人目4人目が来るので、横浜が焦ってミスして鹿児島ボールになることが多かったですね。
先週まで横浜は5バックが多かったのですが、対鹿児島では4バックで来ました。相手のシステムが違って、試合序盤は押し込まれる場面もありましたが、それを監督の指示なしで選手達が修正。徐々に鹿児島ペースになっていき、そこから先制点を得ます。選手たちで修正できたのも、成長が感じられてうれしいですね。
そして大量リードなのに後半追加点狙いながらも無失点でほぼ完封したのもよかったです。前半3−0だと後半、相手は攻撃するのみなので、ある意味シンプルでやりやすいのですが、3点もリードして後半に入ると受けに回ってしまって失点することも多いので、相手にボールを持たせながらも、チーム全体で高い守備強度は保ちつつ、追加点を狙えたのは良かったです。追加点取れれば、それはそれで良かったですけど、それは山本選手の宿題ということで笑。
最近の好調を支えていた山口選手をベンチに温存。なぜかなと思っていたのですが、山口選手の代わりに入った中原選手も良かったですし、不在を感じさせないチームの総合力もよかったです。
次の試合は中三日の大阪戦なので、それを見据えた選手起用も良かったと思います。山口選手投入が遅かったのは、それも考えてのことだったかなと。またイエローカードをもらって累積警告で出場停止となる五領選手は最後まで使いましたよね。彼の代わりに誰が先発するかはわかりませんが、フレッシュな状態で臨めるかと思います。
鹿児島は守備時は基本、4−4−2で横浜がバックパスすると、前プレスに五領、米澤選手が出ていく形でした。それで最初のプレスをかわされると、ミドルブロックに変化させていました。これは以前鹿児島がやられて苦労していた戦術でしたから、ここでもチームも成長を感じられます。
特に後半は良かったと思います。相手のCBは縦パス入れてもインターセプトされるので、パスの出しどころがなく困ったいました。
試合序盤は横浜のプレスが厳しく、鹿児島は少しビルドアップに苦戦しましたが、徐々にそのプレスにもなれたのと、横浜のプレスも徐々に弱くなってきたので、ボールを前進させることができるようになりました。
鹿児島は岡本選手がドリブルで前進することが多く、その場合、横浜はボールサイドに圧縮して守備をしてくるので、逆サイドが空きます。そこで横浜を左サイドに寄せておいて、右サイドへ展開し、そこから逆サイドで仕留める形になっていました。五領、星、端戸仁選手のコンビネーションも抜群で、この3人プラス中原選手or木村選手が絡むと数的同数でも突破できてしまうんですよね。
最近気になるのが、藤本選手が下がってきてビルドアップに関与してくる偽9番の動きです。先制点も下がってきた藤本選手がボールを受けてからの速攻でした。これはチーム戦術なんでしょうかね。
泉森選手は2試合目なので大分落ち着いていました。
前に出る思い切りがいいですね。これだとCBの負担が減ります。
ただちょっとドキドキするけど笑い
シュートへの反応も速いです。
山本選手あと一歩で得点なんだけど惜しい場面が続出しましたね。もう少しアバウトにシュートしてもいいと思います。シュート打たないと絶対にゴールにはならないので。ただ同時にチャンスが来るということは、いいポジショニングしていると言うことですから、そこはポジティブに考えましょう。
好調な鹿児島ですが、細かいところ指摘すると、つまらないファウル、しなくていいファウルが多かったですね。例えば相手がライン側を向いているにも関わらず、ファウルしてしまう。相手が不利な状況でファウルするのは、ちょっともったいないですよね。
プレスに行ってとか、プレスをかわされてのファウルは仕方ないんですけど。あとファウルする場所ですね。この試合はセットプレーから失点しませんでしたが、できるだけ自陣ゴール近くではファウルは避けたいです。
YSCC横浜
ビルドアップは悪くはないのですが、鹿児島の守備強度がとても高く、ミスが多くなっていました。
後半、鹿児島が中央のスペースを閉めたのと、横浜の前線の選手がライン間に位置したので、CBからのパスが出せずに、困っていました。この場合、最終ラインからのパスの距離が長くなりすぎるので鹿児島はインターセプトが多くなります。
なのでサイドへパスするが、そこにも厳しくプレス掛けるので、ボールを前進させるのに苦労していましたね。
横浜は時折、ライン裏にも浮き球のパスを入れてきたが、そこは鹿児島のDFがついていけてました。なので横浜はライン裏ではなく、萱沼選手を中央に入れてそこへロングボールいれて、落としたところを拾って攻撃した方がよかったと思います。ただ今の鹿児島は戻ってくるのも早いから、それで得点できたかはわかりませんが、変化させる必要はあったと思います。
サイドに起点を作ろうとしても、鹿児島の横のスライドの強度が強いので、ボールは前に進まず、後ろに戻すしかない状況になります。なのでライン間に5人も送り込んでいるのなら、シンプルにロングボールを蹴ることも選択肢と考えた方が良かったと思います。だって最終ラインは5対4で数的有利なのですから。
萱沼選手が降りてきて、中盤にロングボール入れればほぼ勝てるでしょう。
広瀬選手が前に出て対応すれば、裏にそらせば一気にチャンスです。
元鹿児島戦士の萱沼選手はうまかったし、怖い選手でした。彼がボールを持った時は、少し緊張が走ります。ただこの日の萱沼選手はサイドでプレーすることが多かったので、鹿児島としては助かりました。サイドはゴールから遠いですし、彼はドリブラーではないですからね。
これでまたひと山超えました。首位愛媛との勝ち点差は6。
愛媛もプレッシャーが掛かってきます。
しかし相手がどうのよりも鹿児島が勝たないと話になりません。
これで6戦負けなしですが、まだ何も達成できていません。好調だから安心するのではなく、さらに成長して一戦一戦を戦って欲しいですし、応援したいと思います。
次は守備の強いFC大阪とアウェイで戦います。
私も現地応援しますので、よろしくお願いします。
「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」
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