勇気ある勝利 第20節 鹿児島対富山
児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん、こんにちは仙太郎です。連敗で迎えた、ホーム白波スタジアムで開催された2位富山とのゲームを振り返ります。
直近のリーグ戦からのスタメン変更は1人中原選手が外れ、野嶽選手が先発しました。
試合は開始4分に富山が先制し、富山が勢いづきますが、鹿児島も安定したビルドアップから反撃を開始します。
木村選手下がると、野嶽選手がツートップの後ろにポジションして引き付けて、ツートップの横にスペース作ります。そのため岡本選手がドリブルでボールを持ち上がるシーンが度々見られました
木村選手が下がってこないときには、野嶽選手が下がってきます。しかもCBの間に降りたり、CBのサイドに降りたりして、富山のプレスを無力化できていました。
そして前半18分に、早くも同点ゴールが生まれます。
これも富山が前プレスに来たところを、野嶽選手から薩川選手へ縦パスが通り、薩川選手へ富山のSBが素早くプレスを掛けに来たのですが、それをツータッチで降りてきた端戸仁選手にパスして、前プレスでできた裏のスペースへターンして走り出します。
このあとの藤本選手のゴールシーンは別途、説明したいと思います。
このような動きができれば、藤本選手は後半戦だけでも10点以上は取れると思います。
前線の選手のポジショニングを整理されていて、ポジショニングが被ることも少なくなっていました。
この試合、久しぶりにボランチで先発した野嶽選手でしたが、ボール近辺に顔を出し、パスコース作り、パスを受けていました。
またドリブルで前進したり、前のスペースに飛び出していったり、今までにない鹿児島にダイナミックなプレーを追加してくれました。この調子だと次の試合も先発かなと思わせる素晴らしいプレーでした。
先週、プレー強度が低い、守備の強度が低いと指摘しましたが、この日の鹿児島の守備の強度はとても高く、富山にサッカーをさせていませんでした。
正直、たった一週間でこんなに変わるとは思わなかったです。
0から100とは言わないけど、守備の強度が高くなり、富山はいい攻撃できませんでした。失点した場面以外では、単純なクロスとか攻撃が単調で脅威は少なかったです。失点の場面はファールぽかったし、奪ってからの富山の早い攻撃が素晴らしかったと思います。
鹿児島の2点目も3点目も相手陣内でボールを奪取して、そこからショートカウンターでした。こういうプレーができれば鹿児島は勝つことができます。
そして後半、運動量が落ちるかと思いましたが、落ちることなく、最後まで富山にプレッシャーを掛け続けることができていました。暑くて、コンディション的にはかなり厳しい条件でしたが、最後の最後まで高い守備強度を保てていました。
正直言うと、こういうプレーが見たかった。
これだけひたむきなプレーが見られれば、結果的に勝っても、負けても満足です。この試合も後半の入りから素晴らしかったので、もう引き分けでも満足くらいの気持ちでした。
2年目を取った端戸仁選手のコメントが秀逸だったので、ご紹介します。
「昇格を目指す上で連敗をしてはいけない中でこんなにサポーターが来てくれたので、自分ももう後がない気持ちでやりました。大袈裟に言うと今シーズンがかかっているくらいの気持ちでした」
「そのプレッシャーに打ち勝てたことはチームの自信になります。
しかし終わったことなので次の試合が大事なので良い準備をしたいです」
「まだ昇格云々ではなく目の前の一試合一試合を闘った上で終盤戦にどこにいるかが大事です。とにかく目の前の試合もですし、日々の練習も全力でやって、一つの試合の勝ちに向かっていきたいです」
私も同じことを考えていて、この富山戦に緩い守備で負けるようなことがあれば、鹿児島は優勝はおろか昇格も難しいだろうと思っていました。なぜならプレー強度を上げるには、そんな簡単なことではないからです。しかし鹿児島の選手たちは、たった1週間で課題を克服し見事なプレーを見せてくれました
ただこのあとの問題はこのプレーを続けていくこと。鹿児島に強い守備強度で完勝した沼津も、いつも同じようにプレーができるわけもなく、鹿児島戦のあと負けています。
もしこのプレーが続けていければ、鹿児島は優勝できると思います
それくらい素晴らしいプレーだったし、素晴らしいゲームでした
試合を見返しましたが、戦っている選手を見ると感動に近い気持ちです。
90分出た選手の顔は疲労困憊でしたけど
この試合が続けられれば、鹿児島は優勝できると思います。
そして今週末はお隣宮崎県で2位の宮崎との試合になります
2位の富山に勝ったとは言え、まだ勝ち点差はまだ開いています。
この日のような素晴らしいプレーを見せてほしいですね。
「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」
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