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「会社」のみんな

そのうち人間の仕事はプロ野球の選手みたいな「契約」「自由契約」な感じになっていくんだろう。

だから面接試験はなくなる。

ビズリーチみたいなものもあれば、何にもしなくても向こうから呼びにくる感じなものもあるんだろうけれど。で、スカウトされたら、即戦力。「新人」的扱いは希薄になる。

会社が「労働力だけ」を買ってくれる時代も終わり、匿名性の高い組織ワークの時代も終わる。
そういう感じの仕事はAIなロボットが行う。彼らは、たまにメンテナンスしてやれば、24時間、365日、電気代だけで働く。経理部の人たちは「楽楽清算」で楽になるんじゃなくて、仕事を失う。

人間の仕事は、会議室でも、チャットGPTをパートナーに「一人仕事」が主流になるかな。現場も、エッセンシャル・ワーカーな、ただ者ではない人たちが個人技で働く。

各人の業務のすり合わせ的な打ち合わせはあっても、合議で結論を出そうとするような「会議」はなくなっていくんだろう。
会社から「同僚」といえるような存在はいなくなり「うちの会社」的な雰囲気も無くなる。集団生産は過去のものになる。

しょうがないね。賽は投げられてしまっている。ルビコン河もとっくに渡っちまった後だ。

僕が若い頃は、会社のために24時間、闘っている「会社人間」が歓迎された。でも今は、会社が、人間の仕事を次から次へと消し去っていっている。
契約書の法務的なチェックでさえ、AIが行う時代だ。

例えば出版社。

出版社というより、作家さんと作家さんの執筆を助ける編集者さんと校閲さんと、そんな数名のプロダクションか、個人事務所みたいな形態になるだろう。だから、経理部も総務部も人事部も営業さんもいないかもしれない。そのあたりは、みんなAIだ。SNSもある。

誰かが刷った大量の紙資料を前に「お手元の資料をご覧ください」なんて今は昔。これがラップトップに変わっても同じ。Zoomでも、合議が必要なら同じ。やっぱり今は昔な感じ。

実際、どこか会社では「これまで」が音を立てて終わっていってるはず。
僕の知り合いにも、再開発ビルの空調計画立てて、設計図引いて、業者さん段取って、現場の監督やって仕上げまで持ってっちゃうやついるし。彼はアシスタントもいなくて、完全一人働き。

あとは時間の問題って気がする。