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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 27.02.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 27 February 2024

日本語訳

  • 2024年2月23日、ロシア軍のA-50U“メインステイD”が、ロシア領クラスノダール地方上空のアゾフ海南部での任務中に撃墜された。ほぼ間違いなく地対空ミサイルによるものと思われる。ロシア軍が自軍航空機を守ろうとした際に、不注意に自軍機を撃墜してしまった可能性はないに等しい。

  • この出来事は、ここ2カ月で2回目となるA-50の撃墜だ。ロシアがA-50という航空機をアゾフ海上空での任務に投入し始めたのは、2023年11月からに過ぎない。2024年1月14日、ウクライナはこのエリアにおいて、A-50を目標にした攻撃に成功した。この件は、ロシア側作戦任務決定者に、この航空機がより安全に行動できるエリアの検討を強いることになった。今回のウクライナの成功は、ロシアが高価値航空アセットを引き続き防護できないことを、はっきりと示した。また、ロシア空軍の計画立案者が有能なのかどうかという疑問も生じている。

  • ロシア空軍は当面のA-50の損失を補填することができるだろう。それは、ロシア軍にはまだ7機の同型機が作戦可能な状態で残っているからだ。だが、この2カ月で経験を積んだ専門性の高い搭乗要員を2機分、失ったことは、ロシアが同型機による継続的な任務行動を持続させるつもりの場合、残存戦力にさらなる負担と戦闘疲労を招く結果になる可能性が極めて高い。ロシア空軍が今後、作戦任務行動エリアを別の場所にしようと再考する可能性は高いが、ウクライナはすばやく状況に適応する能力をずっと示しており、これからも引き続き脅威を与えていくことになる。

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