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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 28.06.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 28 June 2024

日本語訳

  • ロシアがウクライナ上空での制空権を確立することを、ウクライナが巧妙にできないようにしているため、高速のジェット戦闘機と爆撃機による強大な戦力を活かす能力を、ロシアは制限されたままでいる。このうまくいかない事態を打開しようとして、ロシアは比較的低コストの無人航空機(UAV)を多用することにかなり依存するようになっている。これらのUAVは、火砲の射程外に位置するウクライナ軍防空網の制圧と、同様に火砲射程外にある軍民含めた目標への攻撃に使用されている。

  • 2024年6月21日、ウクライナ海軍とウクライナ保安庁は、ロシア領エイスクのロシア軍第726防空訓練センターを攻撃したと発表した。この基地は、ウクライナ向けUAV攻撃の発進地として使われている少なくとも5箇所あるロシア軍基地のうちの1つである。この攻撃によって、各種UAV120機が破壊され、9名の要員が負傷したと伝えられている。

  • 短期的には、これらの攻撃の結果、上述した複数あるUAV発進地からウクライナ領内奥深くの目標に対してUAVを用いた爆撃を行うロシア側の能力に、ある程度の混乱が生じることになる可能性は極めて高い。ロシアが脆弱性の低い基地へとUAV運用の分散を図る可能性に現実味があることを踏まえると、その影響は一時的なものに終わる可能性が高い。ウクライナが最近の成功を活用していき、ロシアに損害をもたらす対UAV作戦を継続していく可能性は高い。

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