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【報告抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1845 ET 24.07.2023 “ルハンシク方面情勢”

以下、ISW報告(7月24日付)のルハンシク方面情勢に関する記述(添付文書画像箇所)の日本語訳になります。

https://understandingwar.org/sites/default/files/July%2024%20Russian%20Offensive%20Campaign%20Assessment%20PDF.pdf

ロシア・ウクライナ両軍はクプヤンシク北東で限定的な交戦を続けた模様で、その地域でロシア軍が7月24日に前進したと伝えられている。ロシアの有名軍事ブロガーの一人は、ロシア軍がウクライナ軍の反撃を、リマン・ペルシーの西とモヴチャノヴェ鉄道駅付近(ともにクプヤンシク北東10〜11km)で撃退したと主張した。

ロシア側情報筋の主張によると、ロシア軍は7月24日、スヴァトヴェ地区での攻勢作戦を進め、その間に前進できたとのことだ。一部のロシア軍事ブロガーは7月23日、ロシア軍がノヴォイェホリウカ(スヴァトヴェ南西15km)を占領したと主張したが、それ以外の軍事ブロガーは7月24日、ロシア軍のこの地域での進撃は限定的もしくは未確認だと主張した。ロシア軍事ブロガーの主張によると、詳細は不明な空挺部隊(VDV)、第20諸兵科連合軍(西部軍管区)、中央軍管区(CMD)隷下部隊を含んだロシア軍が、スヴァトヴェ南西のジェレベツ川西岸(右岸)の拠点を拡張し、ウクライナ軍戦線後方に最大5km進撃したとのことだ。ロシア軍事ブロガーの主張では、既に述べた戦果に加え、複数個のロシア軍自動車化狙撃旅団(詳細は不明)に所属する諸部隊が、カルマジニウカ(スヴァトヴェ南西12km)付近でウクライナ軍強化防御陣地を少なくとも一つ占領したという。現時点でISWはこの地域でのロシア軍進撃を裏付ける映像資料を確認しておらず、上述のロシア側の主張は、この地域で達成したと主張する成果を誇張する幅広い取り組みの一環である可能性がある。あるロシア軍事ブロガーの主張によると、ロシア軍はまたナディヤ(スヴァトヴェ南西15km)に対して攻撃を仕掛けたものの、それに失敗したとのことだ。

https://understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-july-24-2023

7月24日、ウクライナ軍はスヴァトヴェ地区で限定的な反撃を実施したが、前進できなかった模様だ。ロシア側情報筋の一つは、ロシア軍第21親衛独立自動車化狙撃旅団(中央軍集団第2諸兵科連合軍隷下)がカルマジニウカの西でウクライナ軍の反撃を撃退したと主張した。

7月24日、クレミンナ地区でロシア軍は攻勢作戦を続け、わずかに前進した。7月24日公開の撮影地点が分かる動画に、ロシア軍がクレミンナの南でわずかに前進した様子が映し出されている。ロシア軍事ブロガーの一人は7月24日、ロシア軍がクレミンナ森林地帯で前進し、クレミンナ南方のビロホリウカ周辺とセレブリャンシケ森林地帯(ともにクレミンナ南方10〜11km)で攻撃を続けたと主張した。ウクライナ参謀本部とロシア軍事ブロガーの一人はともに、ロシア軍がクレミンナ西方のトルシケ(クレミンナ西方15km)で地上攻撃を仕掛けたが、失敗したと報告した。

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