【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 2024.11.17
日本語訳
ウクライナ東北部に位置するハルキウ州の都市クプヤンシク[Kupiansk]に向けて、ロシア軍は攻勢圧力を強めている。2024年11月13日にロシア軍は、クプヤンシク市内に北東から浸透しようと試みたものと思われる。ウクライナ軍参謀本部は、連続して4波にわたるロシア軍の攻撃があったと発表した。
クプヤンシクから南の方向で、ロシア軍はオスキル[Oskil]川に到達した。その結果、オスキル川東岸地域のウクライナ側兵站線は分断された。クプヤンシクの南側で形成されたロシア側支配突出部は徐々に拡大しており、ロシア軍はこの地域のウクライナ軍にかける圧力を強めようとしている。クプヤンシクとその周辺地域に住む民間人の脱出は、以前の2024年10月15日に、ウクライナ当局者によってすでに命じられている。クプヤンシク市軍行政当局の試算によると、クプヤンシク地域には、まだ4,000人の民間人が残っているとのことだ。なお、比較のため示すと、戦前人口は27,000人であった。
クプヤンシクは交通上の結節点として、そして、兵站拠点として機能しており、ここは重要な都市である。なお、ウクライナ軍がクプヤンシクの支配権を取り戻したのは、2022年9月のことだった。