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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 09.04.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 09 April 2024

日本語訳

  • 2024年3月31日に出回った公開情報の静止画像に、ロシア南部サラトフ州の野外に落着したミサイルの破片が写っていた。当初はウクライナ軍無人航空機と思われるものの一部ではないかと考えられていたが、より詳しく調べた結果、この破片はロシア軍のAS-23a“コディアック”空中発射型巡航ミサイル[*注:Kh-101]の断片である可能性が極めて高いことが明らかになった。

  • その日の早朝、ウクライナに向けて発射されたコディアックが機能不全を起こした結果として、この破片が生じた可能性は極めて高い。サラトフ州は、ロシア軍長距離爆撃機によるミサイル爆撃の際の発射地点として知られており、エンゲリス空軍基地という拠点はここに位置している。なお、爆撃機のなかには同基地に配備されている機体もある。

  • AS-23a“コディアック”は、ロシアにとって第一級の精密誘導弾で、その射程はおよそ4,000kmにも及ぶ。このミサイルはウクライナに対して大規模に使われており、つい最近はウクライナ各地のエネルギー・インフラを攻撃目標にしていた。このような一級品のミサイルに不具合が生じた可能性は極めて高いわけだが、このことは製造段階において問題があったことを示しており、経済制裁と戦争の需要を満たすために急かされていることが大きく影響している可能性が高い。

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