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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 06.12.2023

Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 6 December 2023

日本語訳:

  • 2023年の半ば以降、ロシアがイラン供与の片道攻撃型無人航空機(OWA UAV)であるシャヘドを、ロシア国内の工廠で製造された同種の兵器で増強しているのはほぼ間違いない。ロシアが現在、実際の作戦運用経験に基づいて、OWA  UAVの設計に改良点を組み込もうと試みているところなのはほぼ確実である。

  • 2023年11月末、撃ち落とされた UAVに、ウクライナ国内の通信に対応したSIMカードと4Gモデムが組み込まれていたことが報告された。これはロシアによる即席改良の一つである可能性が高く、携帯電話基地局を利用してリアル・タイム誘導能力を向上させ、衛星による誘導への依存度を下げることを目的としている。また、ロシアがウクライナ側の電子戦による対抗措置を弱めようと試みている可能性も考えられ、その可能性には現実味がある。

  • 他のロシア製OWA  UAVのなかに、機体表面を黒色で仕上げているものが存在している可能性が高く、そうすることで、夜間に飛来するドローンを視覚的に探知・特定することはさらに難しくなる。ロシアが大規模空襲にOWA UAVを投入することが増しつつあり、その意図はウクライナ軍防空能力を飽和させることにある。そのような状況であるとはいえ、ウクライナは飛来するドローン兵器の大部分を無力化することに成功し続けている。

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