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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 20.07.2024&22.07.2022
英国国防省発表 20.07.2024
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine - 20 July 2024.
— Ministry of Defence 🇬🇧 (@DefenceHQ) July 20, 2024
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Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine - 20 July 2024
日本語訳
前線上の複数の地域でロシアは攻勢作戦を続けている。アウジーウカ[Avdiivka]〜ポクロウシク[Pokrovsk]地区が今でもロシア軍の主たる注力地点である可能性は高く、その結果として、この1カ月間、ロシア軍による最も速い作戦遂行テンポが確認されているものと考えられる。ロシア軍はオチェレティネ[Ocheretyne]という町の北方と西方で占領地を広げ続けており、小都市ポクロウシクに向かう突出部を広げている。
さらにアウジーウカ〜ポクロウシク地区において、ロシアはニウ・ヨルク[Niu-York]という小都市内にわずかではあるが進入した。このニウ・ヨルクは前線上に位置する強固に防御が固められた地区であり、ウクライナ軍とロシアが率いる分離派部隊との間に存在していた2022年以前の接触線のうち、それが最後まで残っていた地点である。
ドネツィク州の小都市チャシウ・ヤール[Chasiv Yar]周辺において、領土支配面での大きな変化は起きていない。ここ数日間、ロシア軍は歩兵による大規模な地上攻撃を中止しており、現在は主に分散配置した小規模な降車歩兵分隊によって、任務を遂行していることが伝えられている。この地域のロシア軍が戦術レベルで任務を休止しつつ、その間に探りを入れる目的での攻撃と偵察行動を行っている可能性は高い。
英国国防省発表 22.07.2024
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine - 22 July 2024.
— Ministry of Defence 🇬🇧 (@DefenceHQ) July 22, 2024
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Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine - 22 July 2024
日本語訳
3万人を超えるロスグヴァルディヤ(ロシア国家親衛隊)隊員が現在、ウクライナに派遣されている可能性は極めて高い。ロスグヴァルディヤ隊員の大部分が後方地域で保安任務を遂行しているのはほぼ確実で、ごく一部の部隊のみが前線での戦闘任務に加わっている。
ロスグヴァルディヤが初お目見えさせた戦闘部隊、第116特務旅団はその隷下に、戦車・歩兵戦闘車・火砲の使用が可能な 3個連隊を擁している可能性が極めて高い。
2024年に入ってから、ロスグヴァルディヤがロシア側非正規戦力を吸収することによって、前線戦力の増加を試みてきたのはほぼ確実といえる。2024年5月の間にロスグヴァルディヤは、ドネツク人民共和国ヴォストク大隊を自陣営内に組み込むことに成功した。ロスグヴァルディヤ第1義勇軍団の指揮下でワグネル部隊が軍務に就くという合意が得られるものと予想されていたが、これは2024年3月に破談に終わった可能性が極めて高い。