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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 10.12.2023

Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 10 December 2023

日本語訳:

  • 2023年12月7日の夜、ロシア空軍は重爆撃機編隊を使って、キーウ及びウクライナ中央部に向けた大規模な空襲を行ったが、この種の攻撃は2023年9月21日以降で初となるものだった。

  • この攻撃に投入された航空機はTu-95「ベアH」であったかと考えられるが、これらの爆撃機は典型的な作戦行動エリアであるカスピ海上空から少なくとも16発の空中発射型巡航ミサイル(ALCM)を発射したものと思われる。発射されたミサイルはAS-23A[Kh-101]「コディアック」というロシアの高性能ALCMであった可能性が極めて高い。冬季作戦に投入できるように、これまでロシアがこのミサイルを備蓄してきたのはほぼ確実といえる。

  • 今回の攻撃は、ウクライナのエネルギー・インフラの能力低下を狙ったロシアによるより連携の取れた作戦の始まりであった可能性が高い。だが、初期報告が示しているのは、これらのミサイルのほとんどがウクライナの防空能力に阻まれ、成功裏に迎撃されたということだ。少なくとも1名の民間人の死者が生じたことが報告されているけれども、被害は現状、最小限にとどまっているものと思われる。

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