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【Twitterスレッド和訳】ロシア軍の地雷設置手順(@Tatarigami_UA氏)

以下は、ウクライナ軍予備役士官の@Tatarigami_UA氏が投稿した上記Twitterスレッドの和訳になります。

反転攻勢と地雷原の関係において、ロシア軍教本の検討を続けていこう。この教本は、ウクライナ軍機械化部隊縦隊への対抗措置としての地雷設置に関するガイドラインを示している。

この教本では、道路上、橋梁、樹木帯付近の路外エリアでの地雷設置を推奨している。このような場所は車両が移動する可能性のある地点だ。交差点に関しては、特別の注意が示されている。交差点では、地雷、障害物、バリケードを合わせて設置することが推奨されている。

手順は次のように記述されている。各種地雷原は夜間に防衛線の前面部に設置される。地雷設置自体は、せいぜい10〜15人程度で構成される工兵グループによって、手作業での地雷設置を考慮し、密かに実行される。

工兵分隊長とその分隊は指定地域に2〜4個の地雷を運び、分隊長は設置位置を指示する。地雷設置後、分隊は次の一揃いの地雷が置いてある所(地雷境界線から30〜50m以内)まで引き返す。

教本に示されている実地での経験によると、FAB-250爆弾とS-300地対空ミサイルの弾頭は、効果的に道路を破壊するための爆発物として使用され、それは上手くいったとのことだ。

時として地雷は、意図的にカモフラージュなしで設置されることがあった。その結果、ウクライナ軍は前進ルートから逸れることを余儀なくされ、地雷が隠して設置してある場所に向かわされることがあった。

ロシア軍教本は、移動不能車両、破壊された一定区画の道路、同じく破壊された道路橋建築物のような障害物に隣接する迂回ルートに、複数の対戦車地雷原を設置することを推奨している。

この教本は、KPTM-3クラスター地雷を装備した「ウラガン」(多連装ロケット砲)、そして「Zemledelie」遠隔地雷散布システムの利用にも言及しており、その利用意図は、ウクライナ軍縦隊の移動を効果的に妨害することにある。

この教本が強調しているのは、夜間暗視手段を装備した小規模の工兵グループによって遂行される、夜間行動の有効性だ。このようなグループは防衛線からずっと離れた場所へ行き、さまざまな場所に地雷を設置する。設置場所には、すでに地雷が除去されたゾーンも含まれる。

この教本によって、何か革新的なイノベーションが導入される可能性はないが、この教本が際立って示しているのが、除去済みの地雷原に遠隔から地雷を再散布する敵側能力、もしくは攻撃部隊の移動を妨げるために、攻勢作戦の最中に地雷を設置する敵側能力である。このような追加的要素が攻撃任務を困難にする。

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