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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 10.04.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 10 April 2024

日本語訳

  • ロシアは例年の春季と秋季の徴兵を続けている。なお、今回の春季徴兵は2024年4月1日に始まった。18歳から30歳までの年代からおおむね15万人、この春に徴兵される予定で、この人数は以前の徴兵から変わっていない。

  • これらの徴兵された兵士は12カ月間、軍務に就くことになっており、ロシア各軍のあらゆる部門に配属されることになる。しかし、徴兵された兵士は現在、ウクライナでの戦闘任務に送り込まれていない。これらの兵士はロシア国内全土の駐屯地に配置される。地上部隊の場合、通常、徴兵された兵士で1個大隊が編成され、職業兵士で兵員構成された大隊とは区分けされている。ただし、徴兵された兵士のなかには、ウクライナとの国境に隣接するロシア領内で、国境警備を行う部隊において軍務に就く者もいる可能性がある。

  • 在ウクライナ・ロシア軍の人員は職業兵士で構成されているが、そこに2022年後半に動員された予備役兵も一部、加わっている。徴兵された兵士には職業兵士として入隊するよう、常に圧力がかかっており、職業兵士になってしまえば、ウクライナでの軍務が課せられることになる。徴兵者から戦闘による死傷者が出るというリスクを負うことに関して、ロシア政府当局者の間に幾分かのためらいがある可能性は高く、そのような事態は国民に歓迎されないものでもあるだろう。なお、志願兵から死傷者が出ることは、社会的にまだ受け入れられている。

  • ロシアは2024年に職業兵士を40万人集めようとしている。これは、莫大な損失を被っている在ウクライナ戦力を維持させるためであり、また、発表済みのロシア軍規模拡大計画を支えるためでもある。この計画によると、今年は132万人、その後、150万人へと軍の規模を拡大させる予定であるとのことだ。

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