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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 16.04.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 16 April 2024

日本語訳

  • 2024年4月2日、ウクライナ軍はロシア領タタールスタン地方にある工場を攻撃の目標にした。ここはウクライナ国境からおよそ800マイル[*注:約1287.5km]離れた地点にある。この工場は2023年7月から操業しており、イラン設計のシャヘド型ドローンの製造で知られている。そして、このタイプのドローンは、ロシアがウクライナに対して攻撃を行うのに利用しているものだ。タタールスタンの現地トップは後日の声明のなかで、「自分たち自身以外に今後、我々を守ってくれる者などいない」と語った。

  • この攻撃が再度明らかにしたのは、ロシア領内奥深くまで射程内に収め、ロシア側防空網を回避し、戦争を支えるあらゆる施設の位置を特定できるというウクライナ軍の能力である。タタールスタンのトップのコメントから、この種の攻撃に対する恐怖心がまざまざと読みとれるといっても過言ではない。ロシア国防省がこのような工場施設の防護に苦慮している可能性は高い。また、ロシア国防省は、前線への注力を持続させることに重きを置いて、民間人が勤めている施設に対するリスクを軽くみることに甘んじているものと思われる。そして、その前線では、ウクライナ軍のUAV[*注:無人航空機]戦術、UAVによる頻繁な攻撃が、引き続きロシア軍の頭痛の種になっている。

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