【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 20.08.2023
日本語訳:
ロシア航空宇宙軍(VKS)の指導部に、ロシア西部の防空を改善せよという強い圧力がかかっている可能性は極めて大きい。ここ最近の数カ月、脅威はロシア国内に十分浸透しており、その範囲は拡大しつつある。戦線後方にあるロシア国内への攻撃は戦略的に重要だ。なぜなら、ウクライナ侵略はロシア国民に対して直接的な影響をほとんど及ぼさないという仮定のもとで、プーチン大統領が侵略に着手したのはほぼ間違いないからだ。
無人航空機が定期的にモスクワを攻撃している。それに加えて、SA-5“ガモン”ミサイル[*注:S-200]によるロシアに対する攻撃の報告もますます増えている。7.5トンの重さと11mの長さをもつ、このソヴィエト時代の兵器は、ウクライナが保有する兵器のなかで防空兵器としての役割は終えている。だが、このミサイルは現在、対地攻撃用弾道ミサイルとして運用されている模様だ。
とりわけVKS参謀長ヴィクトル・アフザロフ大将に圧力がかかる可能性は大きい。なぜなら、VKS司令官であるセルゲイ・スロヴィキン将軍が不在のままであるからで、憶測によると、そのスロヴィキンは2023年6月のワグネル・グループ反乱に関連して拘束されているという。
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