君を守ってくれるアベサンはもういないんだ


・東京五輪は、電通にとって起死回生のイベントで、新聞雑誌TVといった、オールドメディアの売上げが、軒並み低迷して仕事がなくなり、本社を売るほど、追い詰められた電通が、一気に取り戻そうと画策していたんだが、中止だ、延期だと、七転八倒、まぁ、オリンピックがなかったら電通は倒産していただろう。
「これだけ功績のある私を逮捕するのか?」
8月上旬、都内の某所。東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の元理事、高橋治之(78)は、東京地検特捜部の検事を前に、こうたんかを切った。「大会は中止になりそうだった。私が真っ先に『延期論』をぶち上げ、回避したんだ」。新型コロナウイルスが蔓延(まんえん)し始めた令和2年3月、海外メディアのインタビューで「五輪の2年延期」を提唱し、延期の流れをつくった自身の逸話をとうとうと語った。それは任意聴取というより、さながら「独演会」だった。
 とにかく、オリンピックやらないとカネが入らない。電通が潰れる。電通なんか潰れてもいいよ、と思っているのは国民だけで、電通の周りはマスコミも、政界も「電通のない世界」を、考えられない脳なしばかりなので、どんだけ酷い五輪であろうが、やって、カネを動かすことが至上命題だったのだ。


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