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神道政治連盟・打田会長が神社本庁の人事に介入し、神社の乗っ取りを手助け

今年、2月に奈良県桜井市にある談山神社の祢宜職に金子清作(66)が、任命された。談山神社は、大化改新で活躍した藤原鎌足を祀る神社であり、旧社格別格官幣社の筆頭の神社である。祢宜は宮司に次ぐ神社のナンバーツー。

同祢宜は、任命直後から現宮司より神社の運営を一任されているが、就任から約半年間に数々の問題を引き起こしている。

通常、宗教法人である神社は、宗教法人法に沿って運営される。重要な事務の決定は、責任役員会を開き議決を経なければならない。しかしながら、同祢宜は、重要な事務の決定を責任役員会の議決なく恣意独断で事務を進めている。現宮司は、それを黙認。責任役員はその事実を知らない。

また同祢宜は、一方的に、特定の職員に対し身体的な特徴に対して嘲笑し、本来の仕事を外し、職場の人間関係からの切り離し行うなどパワハラを日常的に行っている。現在、そのパワハラを受けた職員は精神科に通院して治療中である。

今年6月には、同祢宜は受付業務を行なっていたパート従業員2名を偏見と腹いせで解雇事由を示さず一方的に解雇した。不当解雇ではないのかと疑惑が上がっている。

同祢宜は、国の重要文化財の社殿が多数ある神社の境内を素人ながら重機を扱い移動することが多い、いつの日か文化財の損傷が起こるのではと危惧する声もある。すでに石段の一部は、損傷している。

同祢宜は、同神社に就任する10年ほど前に会社経営の一線から退き神職資格を取得、それと同時に同市初瀬にある與喜天満神社の宮司を勤めている。ここでは、まず数百年間本殿で御神体としてお祀りされてきた菅原道真の御神像を博物館に寄託して新たな御神体として現代のアート作品の像を祀った。また源氏物語に登場する架空の人物を祀る神社を新たに作るなど奇行が目立っている。

そんな中、同祢宜が談山神社の祢宜から宮司に就任する運びとなった。
同祢宜の神職の経歴は、10年足らずであり、明らかに神職として経験が不足しており、とても規模の大きな神社の運営が出来るレベルではない。このような者が、代々世襲の社家でもなく、別表神社の宮司に就任する前例はない。

当然のことながら、同祢宜の宮司職就任に対し、地元住民からも反対の声は根強い。

このような状況を見かねた神社の責任役員の一人は任期途中で辞任した。

本来であれば、同祢宜は別表神社である談山神社の宮司職就任は、不可能である。

しかし、同祢宜は、大学時代の同期生である神道政治連盟打田文博会長に宮司職への就任を懇願。この打田神政連会長を通して、神社本庁田中恆清総長に推薦された。

そして、今年6月末に宮司具申書が県神社庁を通して、神社本庁に提出された。7月中旬に神社本庁人事委員会が開かれて審議が行われる。
繰り返しになるが、このような大きな欠陥を抱える人物が宮司職に就任することは、通常ではあり得ないことである。

安倍政権と近い神政連打田会長の力を借りれば、このような経験不足で問題を抱える祢宜でも宮司職に就任できるのである。
それに対して、神社本庁から神職の経験不足を理由に宮司職に就けない者も全国各地にいる。
これが、全国の神社を包括する神社本庁人事の現状である。

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神道界の深い事情は分からぬが、伝統を大事にする世界の第一人者であるのは間違いないわけだから伝統は大事にしてもらいたい。そこから判断すれば、会社経営をやっていた者が辞めて神道界に入り、神職資格を得て10年のキャリアで、大由緒ある神社の宮司は早計ではないか。小さな神社なら大いに結構。代々継いだ者ほど、その重みは分かる。伝統の深さがわからないから、伝統ある御神像を寄贈して、現代アート像を御神体として祀ったりするのである。経験の少ない人には、伝統の重さ、深さがわからないのである。軽々な判断は神道界には相応しくないのではないか。

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