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リモートワークで見えてきた生産性と疲労について

言わずもがなコロナ影響により、業種によってはリモートワークが続いています。また、リモートワークではなくとも医療従事者や小売業界、現場で働く皆様方においてはその負荷は筆舌に尽くしがたいと思います。日々の買い物などでもその感謝を忘れないようにしたいと思うこの頃です。

さて、かく言う私はリモートワークに入って一ヶ月ほどです。成果が全てであると言う世界は個人的にも正しい姿だと思いますが、やはり人間同士で働く以上、見えないところで積み重なってきている精神的な疲弊なども無視は出来ないと思っています。

リモートワークで生じる疲労とは

私が一ヶ月ほどリモートワークを続けて感じる事は大きく二つあるなと思います。

・リモートワークにおけるコミュニケーション
・仕事のし過ぎ、休暇のコントロール

自己責任論で片付けるとあまりに乱暴なので情緒は大切にしていきたいという前提で書きます。

リモートワークにおけるコミュニケーション

結論から書くと、リモートワークだからこそコミュニケーションは今まで以上に大事にしようというお話です。
僕のチームでは一ヶ月経って慣れも出てきたため、コミュニケーション上の問題は少なくなってきたと感じていますが、最初のうちはやはり距離感やお互いのタイムボックスが分からないという混乱はありました。

テキストコミュニケーションはやはり情報量が少ないので書いた人の意図が汲み取れない事はあります。オフラインであれば、表情だったり、間の取り方などで補完できる事がオンラインだと書いた事が全てになってしまうので。テキストコミュニケーションで重要なのは「情報の構造化」「相手への思いやり」だと思います。これがないとやはりどうしても相手へ負担を強いる事になってしまうのではないでしょうか。

これは特段、オンラインに限った話ではないです。オフラインの際も「情報の構造化」「相手への思いやり」は大事だけどオンラインではよりそれを意識した方が良いという話です。こういった積み重ねはバカにならないです。信頼関係というのはこういった積み重ねによるものだと思いますし。

また、テキストだけで伝わらない事がある場合はビデオ通話で話した方が早い事もあったりします。初期のタイミングでチームの振り返りで出てきたりもしましたが、ビデオ通話も織り交ぜる事でここら辺は解決する事もあります。その上で通話後に話した事をメモでサッと残す事で他の人にも情報をシェアするとチームのコミュニケーションコストが下がります。

元々リモートワーク中心で仕事してる人はノウハウあったりしますが、必ずしもチームメンバーが全員同じノウハウを持っているとも限りません。リモートワークのコツみたいな情報はネット上にたくさんありますが、実際にそれをどうやってチームに落とし込んでいくか、という思いやりを一人一人持てると良いのではと思います。

一方で疲労という観点で言うとやはり議論などが必要なコミュニケーションについては未だ圧倒的にオフラインが有利だと感じます。またホワイトボードの有無についても同様です。オンラインで疲れるのはやはりこういったコミュニケーションです。僕の仕事としては現在、こういったコミュニケーションが多い事もあるのでここのコストは高いと感じてしまうのです。

話が通じないという事ではないのです。オフラインの際よりもやはり終わった後の疲労感がすごいのです。世の中にはいろんなツールがあるのですが、どうしてもあとわずかのところを伝えるのにかかるコストが低くはないなと思います。

オンラインホワイトボード

Adobe XD

正直これについては100点満点の解決策が僕の中ではまだありません。先ほど情報を構造化しようと書いておきながらこういったコミュニケーションについて感じる疲労感は存在するのです。しかもなんかうまく言語化出来ない類の。慣れと言えばそこまでですが。
ただしツールの活用によって軽減は出来るので諦めずにベストプラクティスを探すしかないかなと思います。そういう意味でもチームにノウハウを展開するのは大事です。

仕事のし過ぎ、休暇のコントロール

リモートワークと日本人の習性のよくない所の合わせ技というか、リモートワークによって仕事へのアクセスが早くなった事からいつでも仕事してしまうって事があるように感じます。意図的に仕事をやめるという事をしないと翌日まで疲労を引っ張ってしまうんですよね。

リモートワークによって仕事をサボるんじゃないかという論調も見かけますが、正直チームでリモートワークしていて心配しないといけないのは仕事のし過ぎの方だと僕は思います。
(ちなみにリモートワークは仕事サボるっていうのは、成果じゃなくて経過で仕事を見てるって事でしょうから、全くもって本質ではないと思っています。効率上がるなら別に途中で昼寝したっていいと思いますよ。)

緊急時を除いて「今日は閉店」宣言をするのを意識した方が良いと思います。頭は疲れていても外出が減っている今は体は疲れていない状態になるので睡眠が浅くなりがちです。これまでと違った疲れ方にまだ体が慣れていないのが正直な所ではないでしょうか。この環境はこれまで以上に体に気を使った方がいいです。そろそろ椅子の買換えも検討しようと思います。

まとめ

緊急事態宣言の解除が5/6とはなっていますが、今の状況を考えるとこれ以降もリモートワークは続くのではないかと思います。限定的な働き方ではなくこれからはリモートをデフォルトで考えないといけないのだと思います。アフターコロナまでにはまだしばらく時間がかかるはずなので、僕らはwithコロナでどうやって仕事をしていくのか、生きていくのかという事を考えなくてはいけません。

ただ、必ずしも後ろ向きに捉える必要はないとも思っていて、この機会によって強制的に働き方はアップデートされていくのではないでしょうか。政府の言う働き方改革なんて上っ面の言葉よりも明らかにこの状況は働き方のアップデートのスピードを早めています。
それと同時に僕は「成果主義」に加えて成果を出すための周囲との適切なコラボレーションこそが今後の仕事の上で重視されるのではないかと感じています。冒頭に書いた「情緒」も大事ではないかという仮説は、全てはどう生産性を上げていくかという事に繋がるように思えるのです。

願わくば今よりも、もっと人間らしい優しい世界に前進していけると良いなと思います(最後はエモく)

デザインやサービス改善、転職ノウハウを実体験を元に書いています。サポート頂けたら嬉しいです。