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2023年4月の記事一覧
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(原題:Once Upon a Time in... Hollywood)③
ロイ・ヘッド&トレイツの「I wanna tell you a story」「~さあ、これから物語を聞かせてあげよう、昔々、こんなことがハリウッドでありました」という映画が始まる。 ポランスキーがとなりにシャロン・テートを乗せたMG-TDのハンドルを握り、ふと思い返してみても、いままで出会った女の子の中で、やっぱりキミは最高さとディープパープルのデビュー曲「ハッシュ」がシャロン・テートの横顔を添えて強力なリズムで画面を弾かせる。 ディープパープルの数ある曲のなかでも一番大好き
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(原題:Once Upon a Time in... Hollywood)②
リアルタイムで衝撃的な事件だった。 ちょうどローズマリーの赤ちゃんがヒットしていたころで、ポランスキー監督が世に登場し、誰もが注目。アメリカンニューシネマも新しい展開を迎えているところだったので、このマンソンファミリーによる虐殺事件にはとんでもない衝撃を受けたことを覚えている。 そんな事件を知りつつ、この映画を観ているのが、けっこうつらいものがあったのは確かだ。 リック・ダルトンとクリフ・ブースの物語で映画は展開していくが、69年のハリウッドが実に再現されていて、ファッション
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(原題:Once Upon a Time in... Hollywood)①
クエンティン・タランティーノ監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」。 とんでもない映画と出会ってしまった。あまりに凄すぎるし、深すぎるし、自分がつけ入るすきもないくらいに世のうるさがたがもう語りつくしている映画なので、伏線として、アニマルズ「朝日のない街」レイダース「キックス」ディック・ディル&デルトーンズ「ミスター・エリミネーター~ミザルー」を事前に置かせてもらったというわけだ。 自分的には19歳だった1969年というのは大いなる変革の年と信じて疑わなかった
「朝日のない街~We Gotta Get Out of This Place」Eric Burdon & The Animals
甘っちょろい男と女のラブラブソングばかりのポップソングの中に、放り込まれた労働者階級からの叫び・・・ 「私のパパはベッドで死んでいる 彼の人生は、、働きづくめで髪は灰色になり、そう仕事の奴隷のような人生だった。 仕事仕事仕事 オレたちはここから出なきゃいけない オレたちはここから出なきゃいけない」 この1965年の全英2位、全米13位のアニマルズの曲が、当時のベトナム戦争の兵士に共感を呼び、映画「ハンバーガーヒル」でも強力に描かれているのが強く印象に残っている。 エリック・