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私に売れないモノはない!


ジョー・ジラード著

そこまで豪語する著者の実力とは…。

 約束しよう。私にできたことはあなたにも必ずできる。それを信じようとしない、最も難しい客であるあなたに、本書でそれを納得させてみよう。

前書きより引用


私が手にしている本と同じ内容だとは思いますが、新書版になってよりお買い得になったようです。

なぜ、セールスのノウハウや秘訣は知っているのに、結果はついてこないか?

あなたはこの本を読めば、
もっと金が稼げて、もっと満足のいく仕事ができると期待して、
この本を手に取ったことでしょう。

ただし、セールスについて書かれた本を読むのはこれが初めてではないはずです。

「読めば必ずセールスのノウハウや秘訣がわかり、やる気がでる」
と謳った本をたくさん目にし、実際に読んでいるでしょう。

毎朝、鏡に向かって何かを唱えながら自分に喝を入れる方法もたくさん知っているでしょう。

それでいて今、結果はでているでしょうか?

さまざまな謎めいた頭文字の意味や自己啓発のキーワード、
それらがもつ不思議な力についても、すでに知っているはずです。

どんなことを考えるべきで、どんなことを考えるべきでないか、
そうしたことのプラスもマイナスもわかっているはずです。


それでも、結果がでないのはなぜでしょうか?

よく考えて頂きたいのです。

あなたが今知りたいのは、現実の製品やサービスが
≪どうすれば今すぐに売れるか≫
です。

それなのにそういった本の著者のほとんどは、

【ある一時に爆発的に結果を出し、今はもう現場を離れている人】なのです。

amazon.co.jp本書説明より引用

なんともわくわくさせる本だと思いませんか?
 有名国立大学出身の頭のいい子ちゃんが過去に1回限り大成功しただけの自慢話の本ではないんですよ。執筆当時も現場にいた学歴なんて全然ないに等しいおじさんの成功物語なのです。
 彼は自らが成功した秘訣を本書で余すところなく打ち明けます。

 新書でもともと安い事に加えて古本でも気にしない人にとってはとてもお手頃価格で購入することができるのではないかと思います。これはぜひ、手に取ってみて頂きたい書籍です。


目次

 著者の人生の最初の35年間は世界一の落ちこぼれだったという。高校は退学させられ、その後も四〇余りの仕事を辞めさせられた。軍隊は97日しか持たなかったそうです。

 どうでしょう。



「俺の方が落ちこぼれだぜ!」


「甘いわね、私の方がずっとダメ人間よ」

という方は少数なのではないでしょうか。もしそういう方がいらっしゃいましたらひょっとしたらこの本では役に立たないかも知れませんからブラウザバックで戻って貰ってもいいかも知れません。

彼は自動車(新車)の販売員として世界一の記録を打ち立てました。それも12年連続の。ギネスブックにも掲載があるそうです。1日平均6台、1年で最高1,425台の車を売って売って売りまくった彼の戦略は
「新品だから売れた」
「自動車だから売れた」
「当時のアメリカだから売れた」
という再現性の低いものではなく、
「新品だけではなく、中古でも再現性がある」
「自動車じゃなくてもいい。ほかのものでも適用できる。」
「今のアメリカでも、今の日本でも十分に通用する手法」

だといえるでしょう。


顧客に試乗をさせる事が何よりも大事

ジョーはいう。
「顧客に試乗をさせる事が何よりも大事だ」
と。
実際に顧客候補がこの車を手に入れて、運転してみたらという未来を思い描かせることが大切なのだ。だから当然商品はピカピカに磨き上げておく必要がある。
 ジョーが販売していたのは新車であるから基本的にきれいなものが多いだろうが、ただ新しいからキレイ以上のワクワクをあたえるほど、ピカピカにだった。その自動車のオーナーになったときの自分の未来が輝かしいものであることを顧客が誰から説明を受けるまでもなく自覚できるほどに磨き上げられていたのです。
 これは自動車販売業だけに当てはまる話ではない。
 例えば実演販売。
 掃除機や洗剤の実演販売は人気で一般的な市場価格より高額なものがバンバン売れていく。
 これは目の前で実演販売員が使用して見せることで、自分の持っている洗剤や掃除機より今そこで売られているものの方がどれだけ優秀かを見せられることによって、それぞれの顧客が自宅に持ち帰って自分の家で使ってみたらどうなるかを想像してワクワクするから購入していくのです。
 たとえ有名メーカーのお手頃価格の商品より割高で名も知らぬメーカーの商品だったとしてもです。
 ジョーは新車を磨き、見た目をきれいにするだけではなく、「新車の匂い」も大切にした。ドアを開けて社内に入ったときに感じる新車の匂い。これは格別なもので、しばらくすると失われてしまうものだ。またエンジンを実際に掛けることで、独特のエンジン音を聞かせる、あるいはエンジン音がほとんど聞こえないほど静かであることを知らせる。商品を見た目だけではなく、嗅覚や聴覚でも認知してもらう事はとても重要な事だ。

売り込むべきは商品ではなく自分

 ジョーは同じ自動車を同じようにうるセールスマンが多くいる中で突出した売り上げ成績を残した。同じ商品を扱っているにも関わらず、ジョーだけ多くの売り上げを叩きあげる事ができた。
 それはなぜか??
 最初の顧客は商品を求めてジョーの店に来店していたが、ジョーの売り上げが順調に拡大するようになっていたころには、顧客は商品ではなく、ジョーを求めて来店するようになっていたのである。
「この人から買えば安心だ」
「この人のいう事なら間違いない」

あなたにも同様の経験がないだろうか。
私も近所の食料品店でおじいちゃん店員の目利きで選ぶフルーツと刺身に間違いがない事を知っている。自分が知らない商品しか並んでいないときでもおじいちゃんに
「今日は何がおいしい?」
と聞けば確実な答えが返ってくる。日によっては
「今日は全部だめだ」と答え、おじいちゃんが店長に睨まれていることもあるが、それはまたおじいちゃんの信頼を高めるとても正直な答えだ。
こういう店員さんを数人知っているだけで自分の人生はとてもオトクなものになるだろう。

ぜひあなたが商売をするとき、既に始めているときも
「この業界の事はよくわからないけど、あの人に聞けば間違いない」
と言われる人を目指して欲しい。それだけの信頼を築けばあなたの商売は安泰です。

 彼がそうなるまでにはたくさんの工夫がありました。たとえば本書では「250の法則」なるものが紹介されています。なるほどととても感心できます。
 SNS全盛の現代において十分に価値のある戦略ではないでしょうか。

 小売業でなくてもいい。リフォーム業、工務店業、不動産賃貸業、BtoBのビジネス…。全て購入するか否かを決めるのは「人間」である以上、ジョーのやり方が通用しないことはなさそうだ。
 数百円でこのノウハウを知る事ができるのであれば絶対に購入をおススメする一冊です。

 このnoteでは、このようにして少しずつあなたの人生に
「余裕」

「自分の時間が持てる幸せ」
を届けて行きたいと思います。


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