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KALDI「ぬって焼いたらカレーパン」を自作したらうまかった!

このコラムは単行本『パンのトリセツ』(誠文堂新光社)を参照しつつ進めていきます! 本を持ってない方でも楽しめますし、本を持っていればなお役立つようになっています。
www.amazon.co.jp/dp/4416519265

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人気すぎて買えない!

カルディで売ってる「ぬって焼いたらカレーパン」が人気を呼んでいるそうです。
そう聞いて、僕も買いに行ったところ、売り切れていて買えず。
入荷日を待ってやっとゲットしたのです。

食パンに塗ってトーストしてみら、本当にカレーパンを食べてるっぽい!
カレーパンは1個食べたら終わっちゃいますが、このペーストと食パンがあれば食べたいときに好きなだけ食べられる!
実際にはそんなに食べないけど、「できる」という可能性を手の内に入れていることに、豊かさというかよろこびを感じてしまう。
そこに、人気の秘密があるのではないでしょうか。

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ただし、「ぬって焼いたらカレーパン」の味を一言で表現するなら「スナック菓子のカレー味」(個人の感想ということでお願いしますm(_ _ )m)。
これだったら、家にあるもので、わりと簡単においしく作れるんじゃない? 
と思いつつ、パッケージにある食品表示を見ると主原料はじゃがいも、そして玉ねぎなどの野菜。
そのとき、なんとなくひらめくものがあり、試行錯誤した結果、下記のレシピに行き着いたというわけです。

トリセツ流「ぬって焼いたらカレーパン」レシピ

材料(3枚分)
【ペースト】
・みそ(お好きなもの)      小さじ2
・玉ねぎ             小1/2
・じゃがいも           小1
・にんにく            1かけ
・オリーブオイル(サラダ油でも可)大1

【デュカ】
・ミックスナッツ        大さじ2
・クミン(ホール)       小さじ1
・コリアンダー         小さじ1
・キャラウェイ(ホール)    小さじ1/2
・ガラムマサラ(またはカレー粉)小さじ1/2  
※ホールがなければパウダーでOKです

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本家「ぬって焼いたらカレーパン」と異なり、「ペースト」と「デュカ」の2部構成となっており、トーストするときに組み立てて合体させます(そのほうがスパイスの香りやナッツの香ばしさが活きそうだと思ったため)。

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念のため、デュカを知らない方に、ものすごく雑に説明すると「中東風スパイスふりかけ」。
作り方は、ミックスナッツは粗めに刻んで、ホールのスパイスはすり鉢で粗めにすって、材料をぜんぶ混ぜ合わせればOK。
このレシピだと3枚分以上できますが、パスタやサラダなどなんにでもかけるとおいしくなる優れものですので、余ることはありません。
このあとのペースト作りが面倒だという方は、そっちは「ぬって焼いたらカレーパン」で代用し、デュカだけ自作でもいいかも。

みそがみそ

ペーストの作り方です。
① 鍋にオリーブオイルを引き、みじん切りにしたにんにくを入れて香りを出す。
② ①に玉ねぎのスライス(形が残らないので適当な切り方で可)を入れ、香りが出るまで炒める。
③ 2センチ角ぐらいに切った(形が残らないので適当で可)じゃがいもと、水50cc(分量外)を入れてふたをし、沸騰したら極弱火にして10分(水がなくなったら焦げてしまうので注意)。
④ ふたを開けて水分を飛ばしながら、ワッシャーなどでペースト状に潰す。
⑤ ④にみそを入れ、溶け込むまで完全に混ぜる。

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なんで、みそ! とお思いでしょうが、カレーってめちゃくちゃ旨味が入ってますよね。
それをお手軽に実現してくれるのが、みそなのです。

これで「ぬって焼いたらカレーパン」的なるものができました。
あとは、食べたいときに食パンに塗って(&かけて)焼くだけです。
いま「だけ」って思わず言っちゃいましたが、実はシュレッドチーズもかけてほしいです。
そうすると、相当おいしくなります。

①ペーストを塗る
②シュレッドチーズをかける
③デュカをかける
④オーブントースターで焼く

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焼き方は『パンのトリセツ』的にいうとウェルダン(P57)で。
つまり、「焦げる寸前まで焼く」ということです。
そうすると、スパイスやナッツの香りが出てきますし、パンがかりかりになり、カレーパンの衣の感じも再現されます。

分量外ですが、ピンクペッパーをトッピングすると、そこを噛んだとき、スパイス感が炸裂して「キター!」ってなります。
辛いのが好きな人は、追加でチリペッパーや黒胡椒をふっても。
そのほか、シナモンやカルダモン、フェンネルなんかもいいですね。
お好みのスパイスを入れてください。

そうそう、最後にオリーブオイルをかけまわすと、オイリーになってよりカレーパンっぽいおいしさになります。

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