成長し続ける人間になるためには
塾講師をやっているとき、答えをみたあと書き換えて丸にする人がたまにいます。ほかにもバツがいっぱいついていたら隠そうとする生徒もいます。
実際自分もやったことがあります笑
皆さんの中にも仕事で失敗して隠そうとしたり、間違えた問題をなかったことにした心当たりはありませんか?
ただ、なぜそのように自分の間違いをなかったことにしようとしてしまうのでしょうか。
今回は失敗の向き合い方について考えていきます。
「自分自身」から失敗を隠す
人は誰でも失敗を認めるのは難しいです。娯楽としてのスポーツやゲームでさえも失敗すれば不機嫌になったりします。
社会に全体に考えても失敗に対する姿勢が矛盾しています。他人が失敗すればすぐ相手を非難し、自分が間違えれば言い訳。
皮肉なことに人は失敗を恐れるあまり曖昧な目標を立てて、たとえ達成しなくても逃げ場や言い訳を作るという研究もあります。
人は他人から自分を守るだけではなく、自分自身からも守るために失敗を隠します。
しかし、この考え方を根本から見直さなければ成長はできません。
私たちは今、個人として、組織として、社会として失敗の向き合い方を見直さなければいけないのです。
人はみな完璧ではないといけないのか?
もちろんNoです。完璧に何でもこなせる人なんていません。
では失敗をしたとき何をすればいいのでしょうか。
ここで少し医療業界についてのぞいてみましょう。
医療業界の失敗は、時には人の命にも関わる重大なことにもなりえます。そしてその分、自分のミスを隠そうとする傾向に陥りやすいです。
医療研究の専門家ナンシー・バーリンジャーは著者『After Hanm(医療事故の後で)』で自分のミスを病院に報告の際医師や医学生の言動を調査しました。
「医学生は、指導者であるベテラン医師たちがミスの隠蔽は正しいことだと信じ、それを実践している姿を見て学ぶ」
とバーリンジャーは言います。
つまり、予期せぬ結果に対して「ミス」ではなく「複雑な事態」が起こったというべきと学んでいるのです。しかも医師たちは情報開示に対しても抵抗があると言われています。
勘違いしてほしくないのが、医師は決して不正直な人たちではないことです。患者の期待に応えるために完璧でなければいけないと錯覚してしまっているのです。
しかし医師が真実を明かすことで医療過誤の訴訟を起こされる確率が下がるという研究結果が出ています。
別の研究では約40%が十分な説明と謝罪を受けることで告訴に踏み切るのをやめたというものがあります。
つまり注目すべきなのは失敗に対する「姿勢」なのです。
「失敗から学ぼうとする姿勢」当たり前のようでできてない人が多いです。
では具体的に何をするべきなのか、そのようなことを今後も書いていこうと思います。
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