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「わたしの中のあなた」はフィクションです。

初めて会った時。
あなたの中のわたしは最悪の人。
わたしの中のあなたは他人の一人で名前も覚えていなかった。

そのような二人が今では孫がいる可愛いジジババになっている。

「わたしの中のあなた」と「あなたの中のわたし」がたくさんお話しをして二人の間が狭まった。

「浮かれて間違った道を歩かないように冷静になろう」と話す事自体が冷静ではなかった。

初めてのチューは、すごくベタ。
「熱があるみたい」と言われて「どれどれ」とおでこにチュー。
「風邪をひいたかなぁ」「人にうつしたら治るよ」とチュー。

馬鹿だなぁ。

本当に幸せな時間だった。これから先どんな事があっても君を守ると言う前に「あなたを幸せにできるのはわたししかいない」と言われたら「はい」と返事していつまでも一緒にいたいと思うのです。

どんなに苦しい事や悔しい事でも今になったら笑い話。

「わたしの中のあなた」を知ってから一つも変わる事は無く「あなたの中のわたし」も変わる事はありませんでした。

生活スタイルは変わっても話し合って確認した事はそのまま今でもかわりはありません。

「死ぬ時は一緒に死にたい」と思うのはじじばば二人の生活になったからです。

天寿を全うしたならば願いは叶うと思います。