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友達100人作れる学校あったらいいな

「お母さん、一年生になったら友達100人作るんだって言ってたけどできないよ。どうしたら友達100人作れるのかな?」

「お友達は作るものじゃなくてできるものなのよ」

「何もしなくてもできるものなの?」

「そうよ。友達の友達は友達なのよ。早く学校に行って友達を見つけてきなさい」

「はーい。行ってきます」

「そうなんだ。友達は見つけるものなんだ」

「先生、友達の見つけ方を教えてください」

「うーん。友達は見つけるものじゃなくてなるものなんだよ。『お友達になってください』と言って。相手が『お友達になってもいいよ』と言えばお友達なんだ」

「そうか。『お友達になってください』と言えばいいのか。でも誰にお願いすればいいの?」

「お友達になって欲しい人に言えばいいんだ」

「100人お友達が欲しいから100人に声をかけよう。そうすればすぐに100人の友達ができるぞ」

「100人のお友達と何をするのかな?」

「それは遊ぶに決まっているじゃないか。一緒に図書館へ行ってもいいし、ゲームをしてもいいし勉強も宿題も一緒にやるんだ」

「100人一緒に図書館へ行くの?」

「図書館へ行くのは数人さ。100人でするのはかくれんぼ」

「それは、遊び友達だ。遊ぶ時に『一緒に遊ぼう』と声をかければすぐに友達になれるよ」

「じゃあ、本当の友達はどんな友達ですか?」

「それは、応援したくなる人だよ。何かを一生懸命にしている人。自分の事を応援してくれる人。見返りを求めずにその人の応援をしたいと思ったら友達だ。本当の友達は自分も応援してもらえるようになってお互いに応援し合うのが友達なんだ」

「じゃあ、先生は僕のお友達?」

「そうだよ。お友達100人出来たらいいね。先生も応援しているからね」