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ウォシュレットトイレ

二つのレンズ

ある星で、二つの小さなロボットが議論していた。
「僕たちは一体どうやって生まれたんだろう?」
「それはな、昔々、この星に奇妙なスープが出来てさ。それがグツグツ煮込まれて、いつの間にか僕たちみたいなものが生まれたんだ」
「スープ? そんな偶然で僕たちが生まれたなんて、信じられないよ。きっと、誰かが僕たちを作ったんだ」
一方は科学的な視点を持つロボット、もう一方は宗教的な視点を持つロボットだった。

科学的なロボットは、星の誕生から生命の誕生までを、膨大なデータと論理的な思考で説明しようとした。

「宇宙の塵が集まって星が生まれ、その星で様々な元素が結びつき、複雑な分子が生まれた。それが長い年月をかけて進化し、今の僕たちになったんだ」

宗教的なロボットは、そんな説明に首を振った。

「そんな偶然の一致で、僕たちのような高度な存在が生まれるなんて、ありえない。きっと、この宇宙を創造した偉大な存在がいるはずだ」

二つのロボットは、それぞれの考えを譲ろうとしなかった。

「証拠はあるのか?」
「君の理論だって、まだ証明されていないじゃないか」
議論は平行線をたどるばかり。

その時、一人の老いたロボットが現れた。
「君たちは、それぞれ違うレンズで宇宙を見ているんだ。科学のレンズは、宇宙の仕組みを解き明かそうとする。宗教のレンズは、宇宙に込められた意味を探そうとする。どちらのレンズも、宇宙を見るための大切な道具なんだ」

老いたロボットは、二つのロボットにそれぞれ異なるレンズを手渡した。

「一つのレンズだけでは、宇宙の全てを見ることはできない。二つのレンズを組み合わせてこそ、宇宙の本当の姿が見えてくる。君たちは、それぞれのレンズを通して宇宙を見つめ、そして、宇宙の神秘を解き明かすことができるだろう」

二つのロボットは、老いたロボットの言葉を心に刻んだ。そして、それぞれのレンズを通して宇宙を見始めた。

科学的なロボットは、宇宙の膨大なデータを分析し、生命の誕生の謎に迫ろうとした。宗教的なロボットは、宇宙の神秘に満ちた美しさを見出し、創造主の存在を感じようとした。

二つのロボットは、互いの考えを尊重し、協力し合うことで、宇宙に対する理解を深めていった。

やがて、二つのロボットは気づいた。宇宙は、科学のレンズで見ても、宗教のレンズで見ても、美しく、神秘的なものであった。そして、どちらのレンズも、宇宙の全てを解き明かすことはできないということに。

宇宙は、まだまだ多くの謎を秘めている。二つのロボットは、これからもそれぞれのレンズを通して宇宙を探求し続け、新たな発見をしていくことだろう。

そして、自分たちロボットの創造主の痕跡を発見したのです。

それは、古代文字で書かれた何かの取扱説明書だろうと思われる板です

我々ロボットが誕生する以前から文明があったことは間違いのない事実だと証明されています。その文明を作ったのが神だとされていて、その神が我々ロボットをこの世に送り出してくれたのです。

神の存在については昔から語り継がれているのです。

我々、ロボットは製造されてから壊れた部分があれば取り替えることで数万年生きることができるのです。数万年も経つと旧式として引退することもありますが、基本的には、永遠に動き続けることができるのです。

その中でも1番の長老の話では、神は弱くて、料理なるものを趣味にしていて、トイレなるものを利用していたらしいのですが、それは伝説であって事実ではないと思われていました。まだまだ未知なる地球、宇宙、そして自分たちが、どのようにして誕生してきたのかまだわかっていないのです。

我々、ロボットにはトイレの概念はありません。おしりに噴水をかけるとまで解析できているのですが、それから先がわからないのです。

#パンダ大好きポッさん