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我輩は、まともな事が何もできない

「なんでもできます」と気持ちでは思っているのです。
やればできる。やらなければできるはずがない。と自分を奮い立たせて人の嫌がる事をしてきたのです。

嫌がる仕事。それはギブアップされた仕事を引き継ぐ事である。
人を頼ってコストを無視して取ってきた仕事をする事。その赤字の責任を取る事。営業がなんでもやりますと取ってきた仕事。上司に盾つく人が辞めた後を引き継ぐ仕事。人を辞めさす仕事。裏取引をする事。利益を考えずに売り上げを伸ばせと進める会議。一人で何もかもして完成させなければいけない仕事。

都合の悪い情報が伝わっていなくて回ってくる仕事。無責任な人が無責任に回す仕事。知らなければいけない事を知らないまま回ってくる仕事。やれませんと言えない仕事。話を聞いてくれない仕事。

やってはみたが、事実が見えてくるとトカゲのしっぽ切りのしっぽが生えてくるまでの代理しっぽであった。

代理しっぽをたくさん経験しても次の仕事も代理しっぽである。

この仕事は、代理しっぽなのか、それとも本体の一部なのかの区別は付くようになった。しっぽであったとしても本体の一部として機能していれば良いのだが、いつ自分が切られるかわかった物ではない。

雇われた瞬間から将来は決まっている。自分の役割をアピールしてその役割を、果たせるように「なんでもやってみる」「やらなければ始まらない」の精神でいけば良いのです。

間違っても「なんでもできます」「なんでもやります」とは言わない事です。トカゲのしっぽ切りに利用されてしまいます。自分の役割は、その事実を伝える事です。

都合よく人を使いたい人は、命令に従う人を求めます。自分の命令には絶対に逆らわない人を求めます。親分が黒い物でも白だと言えば白です。と言いますが、それは、間違って伝わっています。

親分は、黒い物は黒だと言います。白い物は白いと絶対に間違った事を言わないのが親分なのです。それを子分は間違っているあれは黒いのに白いと言っていると指摘するのが間違っているのです。

そこまで信頼できていないのは子分として失格だと言う事です。親分が間違ってしまってもすみやかに非を認めなければ、親分失格です。信頼関係の大切さを伝えているのです。

私は、信頼できる人間関係を築きたい。人間ですから失敗と過ちを起こしてしまいます。それでも信頼関係は築けます。信じる人に出会う事です。信じたら徹底的に信じる事です。

信じてついて行ったのに裏切られた気がするのは信じ切っていなかったからです。完璧な人はいません。ですから、信じ切れる人もいません。その場、その場で信じればいいのです。全てを疑うと何もできません。事が過ぎればまた、信じ直せばいいのです。

私は、まともな事が何ひとつできません。中途半端に進んでいるのです。一度に一つのことしかできません。約束をしても守れるとは限りません。その場その場でできる事をするだけです。

段取りをする時間をください。予算をください。権限をください。仲間をください。条件を示してください。書類で提出してください。期限を守ってください。

仕事ができる環境をください。利用しないでください。信頼できる人になってください。

まともな仕事をさせてください。