学校に行く意味を子どもが見いだすとき。


こんにちは。SSWパン子です。


新学期、もやもやの時期ですね。    
私は特に昭和の肩パッド並みに力が入っちゃう時期です。ラクに、ラクーに。みなさん一緒に深呼吸しましょうね😮‍💨

さて、表題の通りです。


【学校に行く意味】


おそらく、さまざまな葛藤の中で何度も何度もこのことが頭をめぐるかと思います。

よく、「学校に我慢して行って、1時間で帰ってくるって、なんの意味があるの?」と子どもからも大人からも聞かれることがあります。


だってさ、、


「学校との関係が切れてしまったら、戻れなくなる」じゃん。

「少しでも家族以外の人と触れ合って社会性を身につけてほしい」じゃん。

「給食費もったいない」じゃん。

不安や焦り、不透明な先行き、、親御さんのいろんな思いからの答えがたくさん浮かびます。


でも、一方で、

「確かに、何の意味もないかも、、」

「これ、いつまで続けるの??」

「連れてくのだってかなりのストレス」

などというお声もよくうかがいます。 
日々お子さんに寄り添っているからこその葛藤ですが、とても切実な思いです。


さて、約1年不登校状態だった小3の子が、新学期から再び学校に行き始めた例を紹介します。

いじめが原因で不登校になった子ですが、この一年、学校の前を通ることができませんでした。小学生の姿を見ると隠れてしまう、気持ちが悪くなってしまうなど、心身ともに不安や緊張が高い状態でした。

ご家族はお子さんの思いを受け止め、学校を休ませて見守っていました。

春休みになり、子どもはだいぶ安定して元気になってきました。お母さんは、新年度からのことが気になり、子どもと新年度どうするかを話し合いました。

大切にしたのは

【子どもが自分で決めること】

それだけでした。

お母さんからはお子さんに向けて、2つのお話しがありました。

一つ目は、この一年学校に行かなくてもたくさんのことを学び、たくさんの人に助けてもらい、そして大きく成長したよね。学校に行かなくても安心して成長できることがわかったよね。よくがんばったねということ。

二つ目は、でも、ずっと心の中に学校に行けないモヤモヤを抱えて過ごしているよね。学校の前を通る時気持ちが悪くなったり、不安な気持ちになるよね、それはいまだに続いていてとても苦しいね、ということ。

この2つの気持ちがもやもやと心の中にあるよねということ。そして、それは悪いことではなく、とても大切な気持ちだということ。


その上で、あなたがどうしたいのかを自分で決めてみようか。あなたの答えを尊重して、サポートします。

そのようなことを伝えたようです。お母さんの中にも、これがプレッシャーになって、やっと落ち着いてきた暮らしがまた不安定になったらどうしようという思いもあったようですが、向き合う覚悟を決めてお話されたようです。


しばらくして、お子さんが出した答えは、、


【学校をこわい場所のままにしたくない。学校と仲良くなりたい】

だったそうです。


そのためにじゃあまずどうしようか、、

という話の中で、

「始業式の日、クラス分けの紙だけもらいに行く」と自分で決めたそうです。

それができなくたって全然いい!

自分で向き合おうとしたこと自体が、不登校になった当初と比べたら大きな成長!


とお母さんは思っていたそうです。

不登校独特の苦しみや葛藤は、経験した人にしかわからない感情があると思います。でも、子どもなりに人生の大事な局面で答えを出していくことは必要で、その答えを受け止め、支えることが周りの大人の役割なのかなと思います。

長くなったので、始業式当日の様子はまた改めて書きたいと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!





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