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Forget-me-not

たとえば。

で始まる静謐を欠いた僕の小さな戯言を
聞いてくれるならきいてほしい

たとえば、
僕が昔の今日に生まれていなかったとして
いまこうやってここに存在しないとして
存在していてもこの身にない宿命だったとして

君に渡すものを決める時間、
適当な働きのはした金

君も僕もお互いに笑うことがなかったとして

君には僕、じゃなかったとして

僕は知らない人のままで、死ぬのだろうか。

もしもを考えては泣いて
いまを尊んでは泣いて
決まりきった未来を話しては泣いて

もう、僕は君と一緒に死にたい

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