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通気性抜群!PBTポリエステル糸『Ventspiral』

我々Pangraphのファースト展開商品について少し触れていきます。

現在企画を進めている商品は「ニットTシャツ」です。
ニットTシャツ、ニットTというワードに聞き馴染みのない方も多いかもしれませんが、「半袖のちょっと上品なTシャツ」と思って頂いたら良いかと思います。

普通のTシャツと何が違うの?という点ですが、カットソーと呼ばれるTシャツは、丸編みの生地でできた商品になります。生地が薄かったり、へたりやすかったりすることがあります。

横編みや丸編みの解説はこちらの記事でしています。

一方のニットTシャツ(ニットT)とは、主にセーターを作る横編みによって製作されたTシャツのこと。カットソー(Cut & Sewn)に対してニットソー(Knit & Sewn)とも呼ばれます。
一般的なTシャツと比べて、ニットTは編み目が綺麗に見える事で上品さを出したり、裾や首元のリブで装飾したりすることが可能になります。


近年、ビジネスシーンで着用するウェアのカジュアル化が進んできました。
街中や電車内ではネクタイにスーツ姿のサラリーマンは少なくなっており、はたまたTシャツやスニーカーにジャケットスタイルの男性も少なくありません。

こうしたシチュエーションにバッチリとハマる、上品なニットTを製作中です。



使用する素材『Ventspiral』

今回使用するのは、PBTポリエステルを使用した『Ventspiral』という素材になります。

PBTポリエステルについて解説した記事はこちらから。


Ventspiral は、特殊なPBT原綿を使用した短繊維の糸になります。
原綿の収縮を利用し、糸の表面が螺旋状になるように設計されており、PBT原綿の持つ機能、特殊な紡績方法により、下記のような特徴を持っています。

  1.  通気性に優れている

  2.  抗ピル性がある(=毛玉になりにくい)

  3.  吸水速乾性がある


通気性とは?

通気性とは、生地の隙間を通じて空気が通過する性質をいいます。
これは、衣服にしたときの ”快適さ“ に関係してきます。

※もちろん、糸自体に通気性があっても、生地自体の密度がすごく大きかったり、生地の上からコーティングされていたりすると、空気の通りは悪くなります。

JISの公的試験の中にも通気性をテストする試験方法があります。

靴下や丸編み生地でブランク品との比較試験を行ったところ、この Ventspiral は他素材と比べて通気性が優れているという結果が出ています。


通気性が良いという事は何を表すのでしょうか?
それは、夏でも衣服の間を空気が通りぬける事で「べとつき感が軽減され、汗をかいても蒸れにくい」という事です。

アパレル・繊維業界には、夏と言えば「接触冷感」という風潮があります。気温が高くなればなるほど衣服は脱いでいく傾向にあるので、そもそも必要とされる機能が少ない、という事実もあります。
接触冷感は、確かに触れた時の一瞬の快適さはあるものの、数秒触れていれば「冷たさ」は感じなくなってしまいます。
つまり、快適さはその一瞬だけ、という事です。

一方、通気性が良ければ空気が通り抜ける度に快適さを感じる事ができます。
我々はこういった理由から通気性を持つこのPBT原料に着目し、Ventspiral を開発しました。


ビジネスの場面においても、カジュアルの場面においても、男性であればジャケットを着るシチュエーションは非常に多いです。どんな場面でも上品に見えて快適なインナーとしてのニットT。
毛玉にもなりにくい特殊な繊維なので、ご自宅の家庭用洗濯機でガンガン洗えます


販売時期が決まれば note にてお知らせ致します。



~ クラウドファンディングにてニット製品を販売予定! ~


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