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特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」国立民族学博物館
開催期間:2019/8/29~2019/11/26
おすすめ度:★★★★☆(オカルト好きなら絶対楽しめる、ただ少し地域の偏りあり)
観光:★★★★★(太陽の塔と公園もあるし、隣にエキスポシティもあるから2日ぐらい過ごせる)
ずっと楽しみにしていた驚異と怪異展に行ってきました。古代文明から現代日本のゲームまで、古今東西の人魚や龍といった「想像界の生きもの」が展示されていました。
私はこの国立民族学博物館が大好きなのですが、特別展には初めて行きました。
大阪の万博記念公園の中にあるのですが、万博公園自体が楽しい(BBQ・日本庭園・・・そして何より太陽の塔!)し、何より安い!
初投稿で年齢がバレちゃうんですけど、大学生だと博物館特別展入場料450円で公園内も自由に散策できます。普通の美術館の企画展だとほぼ確実に1000円超えますからね。
国立民族学博物館はとにかく貯蔵数が多いので、他所からあまり借りなくても充実させられるので、安く開催できるのでしょうか。
さて展示の内容ですが、一言で言うと・・・
素晴らしい!オカルト好きには垂涎ものでした。
大まかには2フロアで構成されていて、1階は「想像界の生物相」として古今東西の水・天・地のクリーチャーとそれらを集めた「驚異の部屋」、2階は聞く・見る・知る・創るをテーマに古代ローマのプリニウスによる『博物誌』からマルコポーロの『東方見聞録』、そしてファイナルファンタジー15まで、様々な「表現方法」を見る・聞くことが出来ます。
個人的には「驚異の部屋」がもう溜まりませんでした。
驚異の部屋とは簡単に説明すると、珍しいものをコレクションした秘密基地のようなもので、実際にヨーロッパの金持ちの間で作られたりして博物館の前身になったりしました。大航海時代を経て新しい文明と金が入ってくればそりゃ集めるよね。理科実験室や映画でオカルトに傾倒した悪い金持ちのコレクション部屋みたいなのを想像すればわかりやすいかもしれません。
何を隠そう驚異の部屋を作るのは私の夢でもあるのです。
とにかく、その内容といえば珍しい動物の骨やミイラだったりするのですが、テレビで見たことあるカッパのミイラ(日本産)とかが集められていました。
こういったものの、しかも寺に行かないと見れないような本物のミイラを一気にたくさん見れることは早々ないと思います。これだけでも行く価値ありかと。
が、本物か作られた物かは置いておいて確実に何かのミイラであることは変わりないので、子供が見たらトラウマになるかもしれません(全体を通してそんな感じですが)。
悪かった点も少し。
博物館の展示とは、「展示方法・テーマ設定・題箋などは、学芸員と観覧者のコミュニケーションツールである」というのが持論です(大学の学芸員資格講義の受け売りですが)。
その点からみると、訪問時点(8/31)では、よくある「展示解説音声ガイド」的なものが無くて企画者の意図が伝わりづらく、少し残念でした。
(展示数が多いので仕方ないですが)解説がもう少し詳しければもっとよかったです。展示図録(特別展とかでよくある3000円くらいの図録)の中には詳細な解説がありましたが、やっぱり直接見ながらが楽しいと思います。
あとは、最初の方で書いたように殆どを国立民族学博物館のコレクションで開催しているので、地域に少し偏りがあったような気がします。具体的には中南米やアジアが多く、ヨーロッパやエジプトとかが少なかったような・・・
音声ガイドも含めて、個人的にはもっとお金かけてもいいのよ?という感じです。まぁ広告も打ってなさそうだし国立民族博物館は教育機関も兼ねているので、普通とは違うのかもしれませんね。
まとめ
オカルト好きなら絶対楽しめると思います。もし楽しめなくても太陽の塔とか日本庭園とかもありますし、隣のエキスポシティではニフレルっていう放し飼い動物園とVRとか使ったスポーツ施設、日本最大のIMAXシアターを擁する109シネマとかありますので、いい休日が過ごせると思いますよ。
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