えびって無限大

私はエビが好き。海鮮の中でもあのぷりぷりした食感は唯一無二だ。エビは生で食べても美味しい。お寿司なんて最高。お寿司では普通のエビと甘エビなんて違う種類が味わえる。すごい贅沢。

あんまり可愛くない色から鮮やかに赤色に変わるのもなんか赤面症の私と共通点あるし、なんか可愛いじゃん。

節目のエビ

エビといえばおせちに入っている。年の初めに「背中が曲がるまで生きられるように」と願いが込められている責任重大なエビをパクリ。

どんな願いが込められていても結局エビは美味しいから困る。

そもそもガーリックシュリンプなんて美味しくて病みつきな食べ方を思いついた人はすごいし、アヒージョにも合う。海老ってなんか美味い出汁が出ているのよね。

我が家でのえび

我が家ではエビはエビチリになる。母のエビチリは周りのふにゃふにゃが身の丈に合っている。ふにゃふにゃしすぎでもないちょうどいい。そしてその衣に絡まる赤いソースは巷で有名なGP(ごはんパフォーマンス)高めである。そのソースを白米にダンクすると白米に赤く足跡が付き、えびの出汁ができった余韻をソースだけで感じられる。最近はエビマヨが新登場したらしい(父談)

今年のエビは一味違う

先日今年食べたエビの中で一番立派なエビをいただいた。しかも兄弟の奢りでだ。そんな珍しいことがないこともあり、その状況だけで興奮気味だった。

山の中腹にある歴史漂う洋食屋さんに連れてって行ってもらい、そこでオムライスのエビフライのせを注文した。

テーブルに現れたエビはオムライスというお子様ランチの王様を圧倒する大きさであった。おせちでみているような曲がりはしておらず、どちらかといえば背筋がのびた姿勢のいいエビだった。

その姿をみて私はおせちのエビよりもこのエビのようなお年寄りになりたいとそっと思ったくらいだった。

ぷりぷりしていないエビっているの

もったいないそうに見つめながら、エビにナイフを入れるとその弾力で「切られたくない!」とエビが訴えかけているような気がした。それでも一口サイズにきり、口に運ぶと衣のサクっという後にやはり想像した通りのプリっという食感。そしてエビの風味と香り、いややはり出汁といえるような味わいが口いっぱいに広がった。こんな素敵なエビフライは初めてだった。

そのエビフライは頭の先から尻尾まで文字通り味がぎっしり詰まっていた。私は貪欲に慣れないフォークとナイフでできる限りの身を食べ切るのに集中した。

ご馳走には意味があった

兄弟がお祝いのためにご馳走してくれたこのエビフライ。数日経った今、あのエビフライに生きる意味とこれからの人生の教訓をもらったような気がするのは、私自身が特別な意味を持たせていたいと思うからかもしれない。

とりあえず私はあのエビみたいに姿勢良く、味も身もぎっしりつまったそんな大人になりたい。

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