(22) もうすぐ春ですね 2019年その2

2024年2月15日 12:10

こんにちは。
以前住宅メインでパースでご依頼頂いていた頃
2月と8月は閑散期、という定説でした。俗に言う『ニッパチ』というやつです。
プロポーザルがメインになってきてからはその定説はなくなり
3月の年度末に向かい、忙しくなっていく事が多いです。

…しかし、この1週間仕事が止まっています(泣）
仕事はあるのにスケジュールだけが後ろにずれています〜。
焦ってもしょうがないので、粛々とアーカイブ記事を書いているのですが
これが掘り下げていくと、とても面白く
作成したパースが続々と形になっていく様子を追うのは大変興味深いです！
時間がある今だからこそできる事と思っています。

仕事は続く、生活も続く…。良かったらお読みいただけると嬉しいです。

○ 某小学校プロポーザル

小学校のプロポーザルは、発注いただくことがとても多いのですが
こちらは改築物件でした。校庭の既存樹をきちんと残すことがコンセプトに
折り込まれていました。
残念ながらこの案は選定されませんでしたが、
断面のボリュームがすごいのでこちらでアップしてみました！
タッチとしては分かりやすくて良い作品になったのかなと思います〜。

校舎が斜めになっているので断面の切る位置は悩みどころでした〜
担当の高山さん曰く入力時に表示・非表示の切替え含め、とにかく入力が大変だった…と。

北側のメディアスペースは設計的に面白く印象に残っています
この作品はタッチサンプルとして重宝しています。

○ 日南市庁舎プロポーザル

こちらもプロポ選定いただきました！
2023年5月に開庁しています。
背後の山並みをデザイン化して反りが入った議会部分になっています。

基本設計で屋根部分はシンプルな形に落ち着いたようです。ルーバーのデザインは残っています。

外観アイレベルイメージ　このパースは結構迫力があって外構含め結構気に入っています

○ 某病院プロポーザル

残念ながら不選定でしたが、背景の海とモクモク〜の入道雲が印象的な作品。
敷地内に高低差がかなりあり、データの整理に手間がかかった入力作業でした。
そういう大変だった作業の方がずっと記憶に残っています。

○ 某施設提案イメージ

未来へのまちづくりの仕掛けとして、いろんなシチュエーションの
イメージを描かせていただきました。

○簀子小学校　跡地再開発計画

福岡市が「簀子小学校跡地活用事業」として計画した
プロポーザル物件として発注いただき、めでたく選定されました。

・鳥瞰パース（担当：藤城）
滅多にない福岡の物件ということで気合を入れて挑んだ仕事で
当選した時にはとっても嬉しかった記憶が！
苦労話は（笑）外観のパターンを入れるの地獄でしたww
それと地味に既存公園側のポールや既存樹の数、数えるのに
地味に時間がかかります（笑）

・外観ショット（担当：高山）
壁面のデザインを入れるのにも苦労しましたが、アングル的に手前の植栽を
透かす指示があり当時の私はただでさえ植栽を描くのが苦手だったので
（今もまだ苦手なんですけど笑）
壁面緑化や足元のグリーン含め、緑の見せ方や描き方に
すごく頭を悩ませていました。
あまり自分では納得いってなかったんですが、所長がその後このパースを
良く褒めてくれてたので、これでよかったんだと安心できました(笑)

その後、桜十字グループとJR九州グループが共同で開発した
「りすのこスクエア」として本年2024年1月に開業オープン。
リスのマークが可愛いです。

「地域を支える場所、再び。-Reすのこ-」のコンセプトのもと
地域の賑わいや魅力づくり、災害対策、安全安心の拠点を担う施設として
「桜十字大手門病院」「ホスピタルメント大濠公園」「SJRザ・クラス大手門」「すのこ芝生広場」「すのこ体育館」などで構成され、医療と住まい・憩い場が
融合したまちづくりを目指しているそうです。

簀子地区は、すぐ南側の福岡城址に軍関係の施設が集中していたため
太平洋戦争末期の福岡大空襲の被害が特に大きく、この地区だけで
家屋は2軒を残して全て消失し176名が犠牲になったそうです。
簀子小学校の敷地内に多くの負傷者や犠牲者が運び込まれた際に
学校と公園の境界となっていた赤煉瓦塀の一部を破壊して緊急の通路を
作成しました。その一部が開発後も住民の要望により保存されているそうです。

こちらは『山田全自動』さんの
『簀子公園の赤煉瓦の一部が壊れている理由』という記事を
参考にさせていただきました。福岡の地元トリビア的情報も多く
とても面白いブログです！